(『天然生活』2016年11月号掲載)
小さな暮らしの3カ条
一 物は “とことん” 厳選
好きなテイストのもの以外は、できるだけ身のまわりに置かない。その潔さがあってこそ統一感が生まれる。
二 おしゃれに手を抜かない
どんなときも、おしゃれ心を忘れない。人に会うときは礼儀にもつながるので、より一層、装いに気を配る。
三 思い立ったら、すぐ行動
手づくり、おしゃれ、家事さえも。 “これいいかも” というアイデアが浮かんだら、すぐに実践する。
1 器は無地をたくさんそろえる
東京から安曇野へ居を移す際、物の数を徹底的に見直し。和洋中、どんな料理も受け止めてくれるシンプルな器が一番使いやすいという結論に達し、主張しすぎないデザインのものを残すことに。
「来客や破損にも対応できるように同じものを枚数多めにそろえています。見せる収納なので、枚数が多いと整って見えるのもポイント」
2 保存食のレパートリーを増やす
庭で順々に採れるベリー類は、こぞってジャムに。ご近所さんから大量にいただく小梅は、梅干しや梅シロップに。
安曇野に移り住んでから保存食のレパートリーが増え、自分でつくる楽しさとおいしさを改めて知ったそう。
「それから、長野は漬物文化なので、お漬物のレシピも順調に増えています。急な来客のお茶請けにも安心」
3 旬のものは冷凍して少しずつ
自宅の庭のほか、近くに畑を借りている徳田さん夫妻。ふたりで食べるには十分すぎる野菜を収穫できるため、おいしいうちに冷凍保存。
トマト、かぼちゃは適当な大きさにカットしておけば、スープやサラダ、パスタなどにサッと使えて重宝するそう。ベリー類も、たくさん採れたものは冷凍し、使う分ずつ解凍してジャムをつくる。
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<撮影/砂原 文 構成・文/結城 歩>
徳田民子(とくだ・たみこ)
文化出版局で『装苑』『ミセスのスタイルブック』などの編集長を務め、退職後、広告関係のディレクターをしていたご主人とともに長野・安曇野市に移住。現在はファッションコーディネーターとして、雑誌『ゆうゆう』での連載ページをもつなど、ゆったりとしたペースながらも仕事を続けている。著書に『安曇野便りの心地いい家仕事』(主婦の友社)がある。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです