（『天然生活』2014年9月号掲載）
※ トースターは1,200Wのものを使用。
バタートースト18種類の分布図。バターだけで何ができる？と当初は懸念を抱いたけれど、素材がシンプルだからこそ、味や触感に違いが明確に現れるバタートースト。想像以上においしさのバリエーションが広がります。
＜『ぱんぱかパン図鑑』より＞
6枚切り食パンで
基本のバタートースト
ほどよい厚さで、さくさくとふんわりの両方を楽しめます。
材料とつくり方
１ 食パンをトースターで2分ほど焼いたあと、バター7gを中央にのせる
２ バターが溶けてきたら、全体にぬり広げる
6枚切り食パンで
冷たいバタートースト
シャリッとした歯触りが残る、冷凍バターの斬新なおいしさ。
材料とつくり方
１ 食パンを半分に切り、断面から切り込みを入れてポケット状にする
２ 中にスライスして冷凍したバター5gずつを入れ、トースターで1分30秒焼く
6枚切り食パンで
スティックバタートースト
トーストする断面が増えるほど、かりっとした食感に。
材料とつくり方
１ 食パンを縦4等分のスティック状に切る
２ 常温でやわらかくしたバターを2gずつぬって、トースターで2分焼く
6枚切り食パンで
塩バタートースト
塩けが前に出ることで、満足感ある味わいに。お好みの自然塩で。
材料とつくり方
１ 6枚切り食パンをトースターで1分30秒焼く
２ 常温でやわらかくした無塩バター7gをぬり、好みの塩ひとつまみ、粗びき黒こしょう少々をふって、さらに30秒ほど焼く
8枚切り食パンで
ミルフィーユバタートースト
幾層にも重なった薄い食パン。それぞれにしみたバターを味わって。
材料とつくり方
１ 食パンは耳を落として縦4等分に切る
２ それぞれ片面に、常温でやわらかくしたバターを1gずつぬる
３ それらを4段重ねにしてから、横向きにしてトースターで1分30秒焼く
8枚切り食パンで
薄焼きバタートースト
パンをつぶして焼くと、まるでピザ生地のよう。たっぷりバターで。
材料とつくり方
１ 食パンの耳を落とし、半分に切る。めん棒で押しつぶして薄くする
２ トースターで2分焼き、スティック状に切ったバター3gずつをのせる
３ 食べるときは縦半分に折り曲げて
イングリッシュマフィンで
きなこバタートースト
きなこの風味が効いた和風トースト。甘さなしが、意外でおいしい。
材料とつくり方
１ 常温でやわらかくしたバター10gにきなこ小さじ2を混ぜる
２ トースターでイングリッシュマフィンを2分ほど焼き、適量をぬる
イングリッシュマフィンで
黒糖バタートースト
バターのまろやかさと黒糖のこっくりした甘味がベストバランス。
材料とつくり方
１ 常温でやわらかくしたバター10gに黒糖（粉末状）小さじ1を混ぜ合わせる
２ イングリッシュマフィンの厚さを半分に切り、断面にそれぞれ5gずつをぬってから、トースターで1分30秒ほど焼く
３ 焼き上がったら、黒糖少々をふる
スパイスバタートースト
クミンシードが口の中で弾けるたび、オリエンタルな気分に。
材料とつくり方
１ 常温でやわらかくしたバター10gにクミンシード小さじ1を混ぜ合わせる
２ 4〜6枚切り食パンの場合は、適当に切り込みを入れて一枚当たりバター5gをぬり、トースターで1分30秒ほど焼く
ガーリックバタートースト
パセリのさわやかさが◎。切り込み入りだから、中までしっとり。
材料とつくり方
１ 常温でやわらかくしたバター10gに、にんにくのすりおろし1/2片分ときざんだパセリ少々を混ぜ合わせる
２ 4〜6枚切り食パンの場合は、適当に切り込みを入れて一枚当たりバター5gをぬり、トースターで2分ほど焼く
＜料理／金子健一（つむぎや） 撮影／有賀傑 取材・文／福山雅美＞
金子健一（かねこ・けんいち）
料理家。1974年神奈川県横浜生まれ。学生時代、和食店でのアルバイトがきっかけで調理師免許を取得。コピーライターを経てパン職人の道へ。東京・中目黒、原宿で愛されていたパン屋「オパトカ」の店長としてメニュー開発にも携わる。そののち、2005年にマツーラユタカとともにフードユニット 「つむぎや」を結成。ケータリング、イベント、雑誌へのレシピ提案など幅広く活躍している。2017年に妻の地元長野県松本市に拠点を移し、ご縁のある農家さんのお野菜などを中心に旬を味わう食堂「Alps gohan」をオープン。『あっぱれ！おにぎり』（金園社）、『和食つまみ100』（主婦と生活社）、『お昼が一番楽しみになるお弁当』（すばる舎）など著書多数。2020年1月22日に著書『ぱんぱかパン図鑑』が電子書籍で復刊したばかり。
Alps gohan Instagram @alps.gohan
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
