• バタートーストだけで18種類!? パンは、さっくりか、ふわふわか、あるいは、めん棒でつぶして “みっちり” を生み出すか。バターはぬってから焼くか、焼いてからぬるか。さらにはしみ込ませるか、いっそのこと、かたまりを “食べる” 感覚を楽しむか。ネタが尽きてしまうのでは?と懸念されたバタートースト研究は、驚くほどのバリエーションを見せました。今回は、ボリュームのある「4枚切り食パン」や「イギリスパン」を使った8つのパターンを、著書『ぱんぱかパン図鑑』を電子書籍で復刊したばかりの金子健一さんに教えていただきました。
    (『天然生活』2014年9月号掲載)

    バターとパン、ただそれだけで、飽きることなく、おいしさを追求できる

    「パンの厚さによるおいしさの違い。ここまでは、だれもが想像のつく味わいだと思います。今回、ぜひ皆さんに実感してほしいのは、バターをしみ込ませるタイミングで、ここまで味わいが違うのだということです」

    トースト後にさっとぬれば、表面にのみバター風味がつき、パンそのものの味わいも楽しめます。

    一方、「バターがとにかく好き」であれば、ぬってからトースト、がおすすめ。バターがぐんぐんとパンにしみ込みます。

    さらにパンに切り込みを入れれば入れるほど、バターは、しみしみに。

    また、今回、画期的であったのは、バターを具と考えるパターン。それは、しばしカロリーについては忘れてほしいおいしさ。

    バタートースト、シンプルゆえにちょっとした違いが大きく味わいを左右する、奥深さがありました。

    ※ トースターは1,200Wのものを使用。

    画像: バタートースト18種類の分布図。バターだけで何ができる?と当初は懸念を抱いたけれど、素材がシンプルだからこそ、味や触感に違いが明確に現れるバタートースト。想像以上においしさのバリエーションが広がります。 <『ぱんぱかパン図鑑』より>

    バタートースト18種類の分布図。バターだけで何ができる?と当初は懸念を抱いたけれど、素材がシンプルだからこそ、味や触感に違いが明確に現れるバタートースト。想像以上においしさのバリエーションが広がります。
    <『ぱんぱかパン図鑑』より>

    4枚切り食パンで
    王道バタートースト

    厚切り食パンは切り込みを入れて、バターをしみ込ませます。

    画像: 4枚切り食パンで 王道バタートースト

    材料とつくり方

     食パンに十字に切り込みを入れ、トースターで1分30秒ほど焼く

     常温でやわらかくしたバター5gをぬり、再び30秒ほど焼いてバター5gを中央にのせる

    イギリスパンで
    基本のバタートースト

    イギリスパンは、外側のぱりぱり感を楽しみながら。

    画像: イギリスパンで 基本のバタートースト

    材料とつくり方

     イギリスパンは縦1カ所、横2カ所に5mm深さの切り込みを入れてトースターで2分焼く

    画像1: 材料とつくり方

     薄くスライスしたバター7gをのせる

    4枚切り食パンで
    切り込みバタートースト

    切り込みを入れるほど、バターは全体にしっとりと。

    画像: 4枚切り食パンで 切り込みバタートースト

    材料とつくり方

     食パンに縦横2カ所ずつ切り込みを入れる

    画像2: 材料とつくり方

     トースターで1分30秒ほど焼き、バター10gを中央にのせて追加で30秒焼く

    4枚切り食パンで
    あみあみバタートースト

    ここまで細かく切り込みを入れれば、満遍なく “しみしみ” 。

    画像: 4枚切り食パンで あみあみバタートースト

    材料とつくり方

     食パンに、1cm間隔で格子状の切り込みを入れる

    画像3: 材料とつくり方

     トースターで1分30秒焼き、2mm厚さにスライスしたバター12gを全体にのせ、さらに30秒ほど焼く

    4枚切り食パンで
    コロコロバタートースト

    すべての面にバターをゆきわたらせて、香りと、かりかり感を楽しんで。

    画像: 4枚切り食パンで コロコロバタートースト

    材料とつくり方

     耐熱容器に9等分に切った食パンを盛りつけ、スライスしたバター10gをのせてトースターで2分焼く(途中、パンの位置を変えながら溶けたバターをからめる)

    画像4: 材料とつくり方

     焼き色がついていない部分を上にして、追加で30秒ほど焼く

    4枚切り食パンで
    のっけバタートースト

    バターを具にして、ぱくり。溶けきらないうちに食べきって。

    画像: 4枚切り食パンで のっけバタートースト

    材料とつくり方

     食パンを3等分にして、断面から切り込みを入れてポケット状にする

    画像5: 材料とつくり方

     トースターで2分ほど焼き、切り込みにスライスしたバター3gずつを入れる

    4枚切り食パンで
    凸凹バタートースト

    凹は “みっちり” 、凸はふんわり。バターのしみ方も違います。

    材料とつくり方

     食パンの耳を落とし、めん棒を縦横2カ所ずつ押しつけて表面を凸凹にする

    画像6: 材料とつくり方

     常温でやわらかくしたバター7gをパンにぬってからトースターで1分30秒焼く

    4枚切り食パンで
    ポケットバタートースト

    ただの食パン?と思ったら、中には、とろりとたっぷりバターが。

    画像: 4枚切り食パンで ポケットバタートースト

    材料とつくり方

     食パンに切り込みを入れてポケット状にし、中にスライスしたバター10gを入れてトースターで1分30秒焼く

    画像7: 材料とつくり方


    <料理/金子健一(つむぎや) 撮影/有賀傑 取材・文/福山雅美>

    画像8: 材料とつくり方

    金子健一(かねこ・けんいち)
    料理家。1974年神奈川県横浜生まれ。学生時代、和食店でのアルバイトがきっかけで調理師免許を取得。コピーライターを経てパン職人の道へ。東京・中目黒、原宿で愛されていたパン屋「オパトカ」の店長としてメニュー開発にも携わる。そののち、2005年にマツーラユタカとともにフードユニット 「つむぎや」を結成。ケータリング、イベント、雑誌へのレシピ提案など幅広く活躍している。2017年に妻の地元長野県松本市に拠点を移し、ご縁のある農家さんのお野菜などを中心に旬を味わう食堂「Alps gohan」をオープン。『あっぱれ!おにぎり』(金園社)、『和食つまみ100』(主婦と生活社)、『お昼が一番楽しみになるお弁当』(すばる舎)など著書多数。2020年1月22日に著書『ぱんぱかパン図鑑』が電子書籍で復刊したばかり。
    Alps gohan Instagram @alps.gohan

    天然生活の本『ぱんぱかパン図鑑』(金子健一 ・著)
    天然生活の本 『ぱんぱかパン図鑑』(金子健一 ・著)

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    電子書籍版
    扶桑社より発売中

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


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