1974年6月25日。当時、上智大学フランス語学科の3年生だった堀井和子さんは、約30人のクラスメイトと一緒に、ヨーロッパへの研修旅行に旅立ちました。堀井さんにとっては、初めての海外旅行。フランス・パリを起点に、スイス、ドイツ、チェコ、オーストリア、イタリアなどをめぐる、約2カ月半の長い旅でした。堀井和子さんが、初めて旅した異国の地で、夢中で描いた料理の数々。びっしりと埋めつくされたページには、あのときのワクワクした気持ちが詰まっています。今回は、ホームステイ先でおぼえた「マダムのにんじんサラダ」のつくり方を教わります。
(『天然生活』2017年2月号掲載)
(『天然生活』2017年2月号掲載)
マダムのにんじんサラダ
ブルターニュのホームステイ先で週に一度は出てきたサラダ。ソースがしみ込みやすいように、にんじんを粗くおろすのがポイント。
“「にんじんサラダは、この組み合わせが一番よ」マダムの教えは、いまも守っています ”
材料(4人分)
● にんじん | 小5本 |
● トマト | 中2個 |
● 卵 | 3個 |
● ツナ缶 | 大1缶(約140g) |
● オリーブ | 12個 |
〈ヴィネグレットソース〉 | |
● A | |
・エキストラバージンオリーブオイル | 大さじ2〜3 |
・酢(*) | 大さじ1と1/2 |
・マスタード(辛口) | 小さじ1/2 |
・塩 | 適量 |
・こしょう | 少々 |
*酢は、ワインビネガーやバルサミコ酢などを合わせると、よりやさしい味に
つくり方
1 ゆで卵をつくる。鍋に卵がかぶる深さに水(分量外)を入れ、強火にかける。沸騰したら卵を入れ、弱火で約6分ゆでる。そのあと、冷水にとり、冷めたら殻をむいて、縦半分に切る。ツナ缶はオイルをきって、粗くほぐしておく。オリーブは水けをきっておく。トマトは、くし切りにする。
2 にんじんは、皮をむいて、料理道具のムーランですべておろす。ムーランがない場合は、スライサーを使うか、もしくは2本をせん切りにし、残り3本は粗くおろし、混ぜる。
3 ヴィネグレットソース用のAを混ぜ合わせる。
4 ヴィネグレットソースの3は、2に全部加えず、味をみながら、少しずつあえていく。
5 大皿に4を盛り、ゆで卵、ツナ、オリーブ、トマトをサーブしやすいように添える。小皿にバランスよく取り分けてから、混ぜていただく。
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<撮影/公文美和 取材・文/嶌 陽子>
堀井和子(ほりい・かずこ)
センスあふれるスタイリングや審美眼が人気で、著書も多数。料理スタイリスト、粉料理研究家を経て、2010年に「1丁目ほりい事務所」を設立。日用品のデザインに取り組んでいる。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです