昔から、大切に受け継がれてきた、四季折々の家仕事は、理にかなった、先人たちの知恵の結晶です。 今回は、「白菜キムチ」のつくり方を、料理研究家の石原洋子さんに教わります。
『家仕事ごよみ』より
『家仕事ごよみ』より
白菜キムチ|十二月から二月
いまや毎日の食卓に欠かせないキムチ。自家製もおすすめです。
「白菜を株のまま使うのではなく、ざく切りにすれば、手軽です。さらにビニール袋を使った密封法で下漬けすると、早く漬かります」(石原洋子さん)
用意するもの(つくりやすい分量)
● 白菜 | 500g |
● 塩 | 25g(白菜の重量の5%) |
● 大根 | 40g |
● にんじん | 20g |
● 長ねぎ(小) | 1/4本 |
● にら | 20g |
● 白玉粉 | 大さじ2 |
● 水 | 大さじ6 |
● A | |
・すりおろしにんにく | 小さじ1/2 |
・すりおろししょうが | 小さじ1/2 |
・煮干し(粉末) | 小さじ1/2 |
・昆布(粉末または昆布茶) | 小さじ1/2 |
・あれば梨(細切り) | 1/4個分 |
・アミの塩辛 | 10g |
・砂糖 | 小さじ1 |
・粉とうがらし(粗びき+細びき) | 大さじ1 |
・塩 | 少々 |
つくり方
1 白菜はざっと水にひたし、5cm幅のざく切り、大根は皮をむいて4cm長さの細切り、にんじんは皮をむいて3cm長さの細切り、長ねぎは斜め薄切り、にらは3cm長さに切る。
2 白菜をボウルに入れて塩をふって混ぜ、水けが出てくるまで3~4時間おく。水けをしぼり、1のほかの野菜を混ぜて30分くらいおく。
3 白玉粉と水を鍋に入れてよく混ぜ溶かす。弱火にかけ、のり状になったら2~3分よく混ぜながら粉っぽさがなくなるまで煮て冷ます。
4 2の野菜をかたくしぼって水けをきり、ボウルに入れる。3とAを加え、手でもむように混ぜる。保存容器に入れ、ラップを表面に貼り付け密封する。冷蔵庫に入れ、数日、発酵させる。
<文/野上郁子(オフィスhana) イラスト/赤井稚佳>
石原洋子(いしはら・ようこ)
料理研究家。東京生まれ。30年以上にわたり料理教室も主宰。本物の味、料理の楽しさを次世代に伝えようと、雑誌、テレビなどで活躍している。著書に『食べたい分だけちょこっと漬け物』(家の光協会)などがある。
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