なくてもいいけれど、あれば、ぐんと効率も気分も上がる道具いろいろ。ちょっとしたものひとつで、料理は楽しく、スムーズになるのです。今回は、料理家の口尾麻美さんに、旅先で手に入れた個性的な道具たちを教えてもらいました。
(『天然生活』2016年12月号掲載)
世界中を旅して集めた個性的な道具の数々
磁石の包丁ホルダー
掃除しやすいところもお気に入りです
13年前に、ご主人が英国で購入。「キッチンの壁に取り付けて使っています。包丁をすぐ手に取れるし、意外と収納力があるんです」。右端はトルコの包丁で、パイなどを切るもの
鉄製の取っ手付き丸プレート
以前は日本で買った四角いタイプを使っていたが、いまは、フランスの道具街で見つけた丸形を使用。「トーストを焼いたり、パプリカを焼いて皮をむくのに使ったりしています」
モロッコのクスクス鍋
モロッコで購入。下鍋でスープを煮込みながら、穴があいた上鍋にクスクスを入れ、蒸気で蒸す仕組み。「クスクスはもちろん、上の鍋をざる代わりにして野菜の水切りをしています」
フランスやトルコなど、さまざまな国を訪れてきた口尾さん。「旅先の市場や店で面白そうな道具を見つけると、つい買ってしまうので、帰りは大変。飛行機では持ち帰れず、現地の郵便局から荷物を送っています」。
モロッコのクスクス鍋や、フランスで買った鉄製プレートも、これまでの旅の戦利品。「きのこ形のくるみ割りなど、見た目重視で買った道具のなかには、出番が少ないものも多いですが、この3点は重宝してます」
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口尾麻美(くちお・あさみ)
料理研究家。雑誌、料理教室などで、旅からインスパイアされた料理を提案。フランス、リトアニアやジョージアなどに出かけている。次に行ってみたい国は、ウズベキスタン。著書に『トルコのパンと粉ものとスープ』(誠文堂新光社)、『はじめまして電鍋レシピ』(グラフィック社)など多数。「Cous Cous Smile Project」を主宰し、クスクスの普及推進にも力を入れている。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです