• サンドイッチの王道「玉子サンド」。オーソドックスな一品に、新しい風を吹き込みます。 家庭でつくる玉子サンドは、ゆで卵をつぶし、マヨネーズであえたものをはさみます。もちろん今回も、基本はこちらのタイプ。とはいえ “研究” ですから、ありきたりのものだけでは許されません。今回は、“玉子をはさむから、玉子サンド” との解釈のもと、目玉焼きから味玉、果ては、だし巻き玉子まで、工夫を凝らした6つのバリエーションを、著書『ぱんぱかパン図鑑』を電子書籍で復刊したばかりの金子健一さんに紹介してもらいます。
    (『天然生活』2014年9月号掲載)
    画像: 玉子サンド19種類の分布図。 混ぜて、焼いて、くるくる巻いて。玉子とパンの黄金コンビが生む豊かな味のバリエーションを、ぜひ、お楽しみください。 <『ぱんぱかパン図鑑』より>

    玉子サンド19種類の分布図。 混ぜて、焼いて、くるくる巻いて。玉子とパンの黄金コンビが生む豊かな味のバリエーションを、ぜひ、お楽しみください。
    <『ぱんぱかパン図鑑』より>

    ベーグルで
    エスニック目玉焼きサンド

    ひと口かじると、黄身がとろり。スパイシーなキャベツと一緒に。

    画像: ベーグルで エスニック目玉焼きサンド

    材料とつくり方

     フライパンにオリーブオイル少々を熱し、キャベツ(せん切り)2枚分、クミンシード小さじ1、塩、粗びき黒こしょう各少々をふって炒める

     キャベツがしんなりしたら、その上に卵を割り入れ、ふたをして目玉焼きをつくる。ベーグル1個を厚さ半分に切り、トースターで2分焼く

     それぞれ片面にマヨネーズをぬり、目玉焼きキャベツをサンドする

    8枚切り食パンで
    味玉サンド

    じっくり漬けた味玉と玉ねぎで、中華バーガー風。

    画像: 8枚切り食パンで 味玉サンド

    材料とつくり方

     ジッパー付き密閉袋に、ゆで卵1個、しょうゆ、オイスターソース各大さじ1を加えて、ひと晩漬け込む

    画像1: 材料とつくり方

     8枚切り食パン2枚の耳を落とし、それぞれ片面にマヨネーズを薄くぬる

     スライスした玉ねぎ1/8個分を敷き、6等分の厚さにカットした味つけ玉子を並べてサンドし、半分に切る

    8枚切り食パンで
    うずらの玉子サンド

    セロリの香りとアンチョビのコク。前菜気分のおしゃれなサンド。

    画像: 8枚切り食パンで うずらの玉子サンド

    材料とつくり方

     マヨネーズ大さじ1、セロリ(筋を取ってみじん切り)5cm分、アンチョビ(みじん切り)1枚分、きび砂糖小さじ1/2、粗びき黒こしょう少々を混ぜ合わせてフィリングをつくる

    画像2: 材料とつくり方

     8枚切り食パン2枚をトースターで2分ほど焼き、それぞれ片面に常温でやわらかくしたバターを薄くぬる

     一枚にフィリングをぬり、さらに半分に切ったうずらのゆで卵3個分を並べてサンドし、半分に切る

    イギリスパンで
    ゴルゴンゾーラオムレツサンド

    ゴルゴンゾーラのコクと黒こしょうを利かせた大人味。

    画像: イギリスパンで ゴルゴンゾーラオムレツサンド

    材料とつくり方

     溶き玉子2個分に、ゴルゴンゾーラチーズ(角切り)20gを加え、塩、粗びき黒こしょう各少々を加えてオムレツをつくる

     イギリスパン2枚をトースターで2分ほど焼き、それぞれ片面に常温でやわらかくしたバターを薄くぬり、オムレツをサンドする

    8枚切り食パンで
    だし巻き玉子サンド

    サクサク食パンと、だしをふくんだ玉子の意外な名コンビ。

    画像: 8枚切り食パンで だし巻き玉子サンド

    材料とつくり方

     溶き玉子2個分、白だし小さじ1、水大さじ1と1/2、きび砂糖大さじ1/2で甘めのだし巻き玉子をつくる

     8枚切り食パン2枚の耳を落とし、半分にカットしてトースターで1分30秒ほど焼く

     それぞれ片面に常温でやわらかくしたバターを薄くぬり、半分にカットしただし巻き玉子をそれぞれサンドする

    クロワッサンで
    くるくる薄巻き玉子サンド

    クレープをはさんでいるような、フランス風のクロワッサンサンド。

    画像: クロワッサンで くるくる薄巻き玉子サンド

    材料とつくり方

     フライパンにオリーブオイル少々を熱して、溶き玉子1個分で薄焼き玉子をつくる

    画像3: 材料とつくり方

     上にマヨネーズ適量、塩、粗びき黒こしょう各少々、黒オリーブ(スライス)6粒分を散らし、くるくると巻く

     クロワッサン1個に切り込みを入れ、巻いた薄焼き玉子をサンドする



    <料理/金子健一(つむぎや) 撮影/有賀傑 取材・文/福山雅美>

    金子健一(かねこ・けんいち)
    料理家。1974年神奈川県横浜生まれ。学生時代、和食店でのアルバイトがきっかけで調理師免許を取得。コピーライターを経てパン職人の道へ。東京・中目黒、原宿で愛されていたパン屋「オパトカ」の店長としてメニュー開発にも携わる。そののち、2005年にマツーラユタカとともにフードユニット 「つむぎや」を結成。ケータリング、イベント、雑誌へのレシピ提案など幅広く活躍している。2017年に妻の地元長野県松本市に拠点を移し、ご縁のある農家さんのお野菜などを中心に旬を味わう食堂「Alps gohan」をオープン。『あっぱれ!おにぎり』(金園社)、『和食つまみ100』(主婦と生活社)、『お昼が一番楽しみになるお弁当』(すばる舎)など著書多数。2020年1月22日に著書『ぱんぱかパン図鑑』が電子書籍で復刊したばかり。
    Alps gohan Instagram @alps.gohan

    天然生活の本『ぱんぱかパン図鑑』(金子健一 ・著)
    天然生活の本
    『ぱんぱかパン図鑑』(金子健一 ・著)

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    電子書籍版
    扶桑社より発売中

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


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