お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。
hana’s memo
奈良「五ふしの草」からお取り寄せしている無農薬野菜の中に、おいしそうなさつまいもが入っていました。
隔週で届く野菜で、季節が移り変わる様子を確認できるのは楽しいし、幸せなことですよね。
今回は秋を感じる、さつまいものおやつをつくることにしました。さて、なにをつくろうかな。頭の中では大学芋とスイートポテトの姿が、ぐるぐるとループします。
悩んだ結果、両方の風味が味わえる、シンプルなクッキーをつくることにしました。
まずはベースとなる、さつまいもの調理法です。水分を飛ばすため、オーブンでじっくり焼き、石焼き芋のような食感を目指します。
このひと手間で、さつまいもの甘みと食感が楽しめるクッキーになるので、時間をかけて焼くのがポイントです。
写真映えはしませんが(笑)、我が家の定番の味がまたひとつ増えました。
無添加で、とっても簡単につくれるクッキーなので、ぜひお子さまと一緒につくってみてくださいね!
◇ ◇ ◇
五ふしの草
小規模有機農業のグループで、グループの野菜を主に販売する青果店、ファーマーズマーケットなどを行い、有機農業を続けていくつながりを育てている。また、旬野菜の詰め合わせ定期便も行っている。
奈良県奈良市芝辻町880
TEL.0742-24-2807
http://itsufushi.com/
さつまいもクッキーのつくり方
材料(14~15個分)
● さつまいも | 皮付きで230g(正味140g) |
● 黒ごま | 10g |
● 薄力粉 | 100g |
● 卵黄 | 1個分 |
● 牛乳 | 大さじ2 |
● きび砂糖 | 60g |
● バター(塩分不使用) | 80g |
下準備
*オーブンを200℃に予熱する。天板にアルミホイルを敷き、さつまいもを皮付きのまま丸ごと30~40分ほど焼く 。オーブンから出し、熱いうちにさつまいもの皮を手でむき、フォークの背でつぶし、冷ましておく。
[はなよりひと言]
さつまいもの形によって、焼き時間が異なります。竹串がすっと通るまで、焼いてくださいね! 皮をむくときは、熱いので、濡れたキッチンペーパーなどを使うとむきやすいです。
*さつまいもを焼いたあと、アルミホイルを敷いたまま天板に黒ごまを並べ、180℃に予熱したオーブンで、2分ほど焼く。
*卵、牛乳、バターを室温に戻す。
*薄力粉はふるっておく。
つくり方
1 ボウルにバターを入れ、泡立て器でクリーム状にする。砂糖を加え、よく混ぜ合わせる。
2 卵黄を加え、さらに混ぜる。
3 薄力粉は1/3量ずつ、牛乳は大さじ1ずつ、薄力粉、牛乳、薄力粉、牛乳、薄力粉の順番で、2に少量ずつ加えて混ぜる。
[はなよりひと言]
最後は粉っぽさが残る程度で混ぜ終えます。
4 下準備しておいたさつまいもを加え、ヘラで切りながら混ぜる。黒ごまを加え、同様に混ぜる。
5 オーブンシートを敷いた天板に、スプーンを使って生地を並べる 。
6 180℃に予熱したオーブンで5を14~15分ほど焼く 。
はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡〜hana金〜」のナビゲーターや、日本テレビ「夢の通り道」のナレーションも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。朝日新聞デジタル&TRAVEL「はなのたびたび旅日記」連載中。
Instagram:https://www.instagram.com/hanalovestaco/
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。