• 必要なものが適量あって、迷うことなくさっと出し入れできる暮らしは快適。増えすぎたものを減らし、すっきりした心地よい暮らしを実現するために、はじめに押さえておきたいポイント について、生活研究家・消費生活アドバイザーの阿部絢子さんに伺いました。
    (『天然生活』2017年1月号掲載)

    まずは暮らしを考える

    片づけの前に、まずは自分と向き合い、家族と話し合い、自分たちがどんな暮らしを送りたいのかを考えて。

    軸となる考え方がなければ、快適な生活は送れません。

     どう暮らしたいか考える

    画像1: まずは「理想の暮らし」を考える|暮らしの減量レッスン/阿部絢子さん
    画像2: まずは「理想の暮らし」を考える|暮らしの減量レッスン/阿部絢子さん
    画像3: まずは「理想の暮らし」を考える|暮らしの減量レッスン/阿部絢子さん
    画像4: まずは「理想の暮らし」を考える|暮らしの減量レッスン/阿部絢子さん

    「物が少なく、すっきりした部屋」がいいのか、「コレクションしているものを飾りたい」のか、望む暮らしによって、必要なものや量、家のルールは違ってくる。

    まずは、 “いま、わが家はどう暮らしたいか” を考え、自分が育った環境や、親しい人の暮らしなども参考にしつつ、理想の暮らし方を見つけて。

    理想が見つかり、イメージをつかめると、物との関わり方も具体的に考えやすくなる。

    理想の暮らし方は、家族とも話し合いを重ね、共有することが大切。

     自分の必要量を知る

    家族構成、生活において何を重視するのか、どの程度のすっきり加減を求めているのかなど、 暮らしのスタイルと自分の志向がわかると、いまの自分に必要な量もみえてくる

    必要以上に物があるなら、折に触れて持ち物の点検を。

    日々、要/不要の判断を重ね、不要な分を処分すれば、必要量のキープはそれほど難しくない。

     家のルールをつくる

    画像: 3 家のルールをつくる

    ひとり暮らしに比べ、家族の人数が増えれば増えるほど、片づけのハードルは上がるもの。

    そこで、暮らしのスタイルや必要量がみえてきたら、それを元に、家のルールと選択基準を決めて。

    ルールを決めるときに肝心なのは、 “公私を明確にする” こと。

    公の共有スペースには、基本、共有のものを置き、物の指定席をつくること。

    自分のものは自室や自分の引き出しなど、 “私” の場所に収めて。

     わが家のルール違反=不便を把握する

    画像: 4 わが家のルール違反=不便を把握する

    共有スペースに自分のものを置かない、引き出しがいっぱいになったら整理する、など、家のルールを決めると、 守れない場所=不便 ということがわかり、片づけるきっかけに。

    たとえば、収納ボックスから書類があふれがちなら、小引き出しに、ジャンルごとに分けて入れるなど、収納法を変えると、気分一新で、やる気もアップ。




    〈監修/阿部絢子 取材・文/宇野津暢子 イラスト・描き文字/古谷充子〉

    阿部絢子(あべ・あやこ)
    生活研究家・消費生活アドバイザー。薬剤師として洗剤メーカーに勤務後、独立。合理的かつエコな家事や整理収納など、生活の提案を行う。世界各国にホームステイし、その国の暮らしぶりを見つめる研究も続けている。著書に『老親の家を片づける ついでにわが家も片づける』『老いのシンプル節約生活』(ともに大和書房)、『ひとり暮らしのシンプル家事』(海竜社)など多数。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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