マバニ家のタンドリーチキンのつくり方
タンドリーチキンは日本でもおなじみになったインド料理のひとつですね。タンドリーチキンの美味しさは、スパイスの香りが染み込んだ鶏肉に、タンドール釜で焼く事でつく炭火の香りが美味しさのエッセンスです。
私はその時の時間との兼ね合いで、炭火・オーブン・グリル・トースターなどさまざまな焼き方をしますが、炭火以外で焼く時にも、なんとかより美味しくできないものかと考え、一般的には加えない ごく少量のスモークパプリカ を加えてスパイスの組み合わせを作ってみました。
このスパイスの組み合わせを使うと本当に美味しいタンドリーチキンに仕上がったので、それ以来はこのレシピを繰り返し使っています。
美味しく作るポイント
• 新鮮な鶏肉を使ってスパイスを絡め、できる限り長く漬け込むとより美味しく仕上がります。
• オーブンやトースターは、温まった熱を逃さないように開けたらすぐに閉めることが大切です。
• 鶏肉は手羽元以外にモモ肉や胸肉でも作れますが、焼く前には必ずギーか溶かしバターを塗ってください。肉が乾かずに柔らかく仕上がります。
材料
● 手羽元 | 500g |
● A | |
・ライム又はレモン果汁 | 大さじ1 |
・カシミールチリパウダー | 小さじ1 又はチリパウダー 小さじ1/2 |
・生姜・ニンニク | 各小さじ2 |
・植物油(あればマスタードオイル) | 大さじ1 |
● B | |
・水切りヨーグルト又はギリシャヨーグルト | 大さじ3 |
・ガラムマサラ | 小さじ1 |
・カシミールチリパウダー | 小さじ1 又はチリパウダー 小さじ1/2 |
・黒胡椒パウダー | 小さじ1/4 |
・チャットマサラ | 小さじ1/2 |
・スモークパプリカ | 小さじ1/8 |
・カスリメティ(あれば) | 小さじ1/4弱 |
・塩 | 小さじ1 |
● ギー | 大さじ2(溶かしておく) |
準備
1 (鶏肉を準備する)手羽元は皮を除きボウルに入れAを揉み込んで冷蔵庫で1時間寝かせる。
2 (タンドリーチキンペーストを作る)ボウルにBの材料を全て加えよく混ぜる。
つくり方
1 鶏肉を常温に戻してから、準備したタンドリーチキンペーストをよく揉み込む。
2 最低でも3時間、できれば1日から2日冷蔵庫で漬けおく。
焼き方(オーブンの場合)
※ 焼く時間は各家庭のオーブン、また鶏肉の大きさや肉のつき具合などでも変わってきます。作り方の時間を目安にして都度調整してください。
1 オーブントレイにフォイルを敷き、植物油(分量外)を塗ってからオーブンに入れ240度で予熱をしておく。
※ 天板にホイルを敷いてから油を塗ることで、鶏肉が貼り付かないだけでなく、天板がより熱くなり美味しく焼けます。
2 オーブンの余熱が済んだら直ぐにトレイを取り出し、常温に戻した鶏肉をトレイに乗せる。このとき、漬け床はよくぬぐい取っておく。
3 ギー又は溶かしバターを鶏肉の表面に塗って直ぐにオーブンに戻す。
4 240度で7分〜15分程度焼き、トレイに水が出ていたら拭ってから裏返して同様にギー又はバターを塗り10分焼く。
焼き方(トースターの場合)
※ 焼く時間は各家庭のトースター、また鶏肉の大きさや肉のつき具合などでも変わってきます。作り方の時間を目安にして都度調整してください。
1 トースターはアルミフォイルを敷いたトレイを入れたまま260度で10分余熱をしておく。
2 トースターからトレイを取り出し、刷毛でアルミフォイルに油を塗る。常温に戻した鶏肉を乗せ、ギー又は溶かしバターを表面に塗り260度で7分〜15程度焼く。
3 肉を裏返す。出てきた脂はふく。同様に、表面にギー又はバターを塗り軽く焦げ目がつくまで焼く。
※ 仕上げにタンドリーチキンを直火にさっとあてて、まわりをカリッとさせると、より美味しい。
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〈料理/マバニ・マサコ 撮影/林 紘輝〉
マバニ・マサコ
インド料理・スパイス料理研究家。嫁ぎ先で継承されてきたインドのアーユルヴェーダ的考えを取り入れながら、素朴なスパイス使いと癒される味を日本の家庭に紹介している。著書に『いちから始めるインドカレー』(柴田書店)ほか。新著製作中。Instagramでは日々の料理をUP。
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