具材を選ばず、自由自在にアレンジできるおみそ汁
おみそ汁がとても好きです。
料理家になる前、会社員時代から毎日欠かさず飲んでいるおみそ汁。今では、ほぼ毎食飲んでいます。
今月はこの「おみそ汁」について連載で書かせていただこうと思います。
おみそ汁は、おいしい!
それは皆さんご存知だと思います。そして「みそは医者いらず」とも言われるほど、体にうれしいのも有名なお話。けれど、個人的に一番魅力に感じているのは、おみそ汁の“懐の深さ”なのです。
みそは、いろいろな種類がありますが、どんなみそのおみそ汁も違った美味しさに。そして、少しだけ別の調味料を足せば、また別のおいしさになる幅の広さ。
普段、わが家でよくやるのは、ごま油を垂らした中華風、オリーブオイルを入れた洋風、豆板醤を入れたピリ辛アレンジなど。
酒粕やごまを加えて風味を変えたりもします。これだけいろいろなアレンジをしても、どれもおいしく仕上がるのが、すごいところです。
それから、おみそ汁のために何か食材を買う必要はなく、家にあるもの、余ってしまったものを受け入れてくれるという懐の深さも。
例えば先日、せり鍋をしまして。
せりが好きで、冬場から春にかけてせり鍋をよく作るのですが、少し多めに準備するので、あまったせりをおみそ汁にしました。
ちなみにせりは、根っこまで食べられます。というより、根っこが香りが強くておいしいです。
お鍋で全部使ってしまったので、おみそ汁には茎と葉の部分だけですが……。
そんな少し余った食材も、おいしく仕上げてくれるのが、おみそ汁です。
せりのおみそ汁は、ごまを入れると風味がよいので、ぜひお試しくださいね。
せりのごまみそ汁のつくり方
材料(つくりやすい量)
◎ せり | 1/2束 |
◎ だし汁 | 2カップ |
◎ みそ | 大さじ1と1/2 |
◎ 白いりごま | 大さじ1/2 |
つくり方
1 せりは長さ3cm程度に切る。
2 鍋にだし汁を注いで中火にかけ、沸騰したらせりを加える。
3 一煮立ちしたら火を止め、みそを溶き入れ、白いりごまを指で潰しながら加える。
榎本 美沙(えのもと みさ)
料理家/発酵マイスター
広告会社勤務の傍ら、夫婦で一緒に料理を作るレシピ紹介サイト「ふたりごはん」を開設。その後、調理師学校を卒業し独立。発酵食品、旬の野菜を使ったレシピ開発が得意。テレビ、雑誌や書籍、WEBへのレシピ提供、イベント出演などを行う。
著書に、『ジッパー袋でかんたん季節の保存食』(家の光協会) amazonで見る 、『野菜の「べんり漬け」』(主婦の友社) amazonで見る がある。
●Instagram:@misa_enomoto
https://www.instagram.com/misa_enomoto/
●YouTube:「榎本美沙の季節料理」
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