(『お手軽気血ごはん』より)
気血両虚(きけつりょうきょ)
食べ方の基本7か条
胃腸が弱く、栄養が不足しがちな気血両虚。
普段のごはんで、以下のことに気を配るようにすれば、ぐっと調子がよくなるはずです。
1 よくかんで食べる
まずは口の中でできるだけ消化を
2 食事中にできるだけ水を飲まない
消化液である胃酸を薄めないように
3 夜ごはんは寝る3時間前までに
胃に食べ物が残ったまま寝ないように
4 朝ごはん抜きはNG
せめておみそ汁1杯でも飲む習慣を
5 ごはんは和食中心で考える
家でも外食でも、和食の定食に近いイメージで
6 野菜と肉・魚をバランスよく食べる
良質なたんぱく質をとることを常に意識
7 冷たいもの・生もの・甘いものを避ける
胃腸の働きを弱めるベスト3が、この3つ
消化できずに就寝すると眠りが浅くなり、翌朝は膨満感で朝食抜きというパターンになりがち。朝の元気のために、夕食は早めに。
◇ ◇ ◇
お手軽気血ごはん 便利な市販品
ランチョンミート
主に豚肉をすりつぶして加工したもの。
豚肉は気を補い、体を潤わせ、体力もつけてくれて、薬膳では体のベースになるものとして重宝します。
加工肉はできるだけ添加物が入っていないもの、塩分が多すぎないものを。調理の際も、味つけが濃くならないよう気をつけて。
お手軽気血ごはん 市販品のレシピ
ポークほうれん草炒め
血を補う動物性&植物性素材の組み合わせ。
ほうれん草は冷凍ものや、小松菜で代用しても。
材料(2人分)
● ランチョンミート | 1缶(180g) |
● ほうれん草 | 1束 |
● 塩、こしょう | 各少々 |
● 植物油 | 大さじ 1 |
つくり方
1 ランチョンミートは食べやすい大きさに切る。ほうれん草はさっとゆで、食べやすい大きさに切る。
2 フライパンに油をひいて火にかけ、ランチョンミートを炒める。面に軽く焼き色がついたらほうれん草を加え、塩、こしょうで味を調える。
豚肉もほうれん草もどちらも体を潤す作用があるので、皮膚や粘膜が乾燥しやすい人にもおすすめの組み合わせです。
当記事は『お手軽気血ごはん』(文化出版局)からの抜粋です
〈調理・撮影/瀬戸佳子 イラスト/あおむろひろゆき〉
瀬戸佳子(せと・よしこ)
国際中医薬膳師。登録販売者。早稲田大学理工学部卒、同大学院理工学研究科修了。北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)薬膳科卒業。会社員を経て、東京・青山の「源保堂鍼灸院」にて、「簡単、おいしい、体によい」をモットーに、東洋医学に基づいた食養生のアドバイス、レシピ提案を行う。鍼灸院併設の薬戸金堂で、漢方相談も行っている。著書に、『1週間で必ず体がラクになる お手軽気血ごはん』(文化出版局)がある。
源保堂鍼灸院・薬戸金堂
https://genpoudou.com/
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大きな病気をしているわけじゃないのに、いつも体調がイマイチ。
そして、新しい何かを始めるのがおっくうで、いつもクヨクヨ思い悩む性格。
その原因、実は「気」と「血」が足りていないからかもしれません。
現代女性の大半に、漢方で言うところの「気」と「血」が不足している「気血両虚」の状態に陥っている人が多いと言われています。
この本で紹介する「気血ごはん」を実践すれば、じわじわと効いてくる、確かな手応えを嬉しく感じるはずです。