こんにちは、ナビゲーターの陳小爵(チェン・シャオジュエ)です。
台東が大好きでもう何度も訪れている私たち。「+10・テンモア」を設立した翌年、2013年の秋冬カタログのために、ロケーション撮影で台東を訪れています。
仲間が運転してくれるロケバスのある台中に撮影前夜から集合し、翌朝早くから台東へ向かいました。
それでは、ちょっと懐かしい「+10・テンモア」台東撮影の旅へ、一緒に出かけましょう!
「釈迦頭(しゃかとう)」の畑
![画像1: 「釈迦頭(しゃかとう)」の畑](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/09/e86790729467d3a99c1a832f2a749479071d9fa0.jpg)
お釈迦さまの頭のような形をしているユニークなフルーツ「釈迦頭(しゃかとう)」。ねっとり濃厚クリーミーな甘さで、日本語では「シュガーアップル」とも呼ばれています。
台東はその代表的な産地で、台東市内・卑南・鹿野・太麻里・東河あたりにはたくさんの畑があります。
私たちロケ撮影班が台東に滞在したのは、ちょうど台風シーズン真っ只中の9月初旬。東河にある釈迦頭畑に着いたときは大雨が降った直後で、なんとか撮影ができました。
![画像2: 「釈迦頭(しゃかとう)」の畑](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/09/3737f27107a4d1f5bcc0fa855d6d51c8c68aa376.jpg)
甘くてとてもおいしい「釈迦頭」、日本には冷凍されたものがごく少量だけ流通している程度なので、ぜひ収穫期(7月〜翌年4月ごろ)に台湾を訪れて、採れたてのフレッシュなものを味わってみてくださいね。
朝ごはんは民宿で
「+10・テンモア」のロケーション撮影は、撮影は私が担当して、モデルもほとんど友人やそのながりで知り合った人にお願いしています。ロケバス(日本のテレビ番組にちなんで「あいのりバス」と呼んでいました!)に乗り込み、朝から晩まであちこちを巡ります。
ちなみにモデルが着ている衣装は、ロケチーム全員が、自分たちの持っている服を片っぱしから持ち寄って組み合わせています。
楽しくてもなかなかハードなロケ撮影。運転担当や、ヘアメイク、モデルたちにせめてものお礼をと、このときはプロのシェフに同行してもらったんですよ。
だから、朝ごはんもこの通り! 食事の時間は、みんなが笑顔になりました。
![画像1: 朝ごはんは民宿で](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/09/de3dbe8459be5d5fbd886aa4150cc1c9d9d5b056.jpg)
![画像2: 朝ごはんは民宿で](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/3667327a493e6e9e0f9e8a900c5cd08ecd7e7681.jpg)
![画像3: 朝ごはんは民宿で](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/6ed9835578a88131d06c723fa76334fcada07aff.jpg)
石と石がぶつかり合う音が心地よい「加母子灣(ジャームーズーワン)」
![画像1: 石と石がぶつかり合う音が心地よい「加母子灣(ジャームーズーワン)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/317441c07d612e504fffb166ebd256da5230657b.jpg)
台東で「+10・テンモア」のお気に入りなのが、この「加母子灣(ジャームーズーワン)」。小さいけれど、とても静かな入り江で、波も穏やかで泳ぐこともできます。
石と石がぶつかり合う音がカラ、カラ、カラ……と聞こえてきて、それはそれは癒されるんですよ。
石が丸い形をしているのが、お分かりいただけますか?
![画像2: 石と石がぶつかり合う音が心地よい「加母子灣(ジャームーズーワン)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/f82e447d562423ca05f4b32c0f2c980977e4657c.jpg)
この地域で暮らし続ける先住民族のアミ族は、昔からこの「加母子灣」で漁を続けてきました。いまでもこの場所ではお祭りごとが行われ、海の知識や重要性が語り継がれている神聖な場所です。
![画像3: 石と石がぶつかり合う音が心地よい「加母子灣(ジャームーズーワン)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/2fd2c406d2bc0cae68d551307a81e65b57fe83a8.jpg)
所在地:台東縣東河鄉都蘭村都蘭灣北段
参考リンク:台東県の観光サイト内「加母子灣」
「關山(せきやま)」
台東には何回も来ているので、特にしっかり撮影スポットを決めず、通りすがりで「ここはよさそう!」と思ったらロケバスを止める、というスタイルで撮影を行いました。
海から山の方に抜ける道の途中で出合ったのが、こちらのスイカ畑。
![画像1: 「關山(せきやま)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/4bb78d98f1dd23220d24d82afedb27c92ad185ff.jpg)
このあたり一帯は「關山(せきやま)」と呼ばれるエリアで、「池上(いけがみ)」と並ぶ、台湾の有名な米どころです。ちょうど中央山脈と海岸山脈に挟まれた「花東縱谷」という平原が広がっています。
![画像2: 「關山(せきやま)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/df347c9188b72cfcf5e47d3dda84f420e0591790.jpg)
![画像3: 「關山(せきやま)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/7bab09d7e1a6446ce513d7da83b3ab93cc034d0c.jpg)
![画像4: 「關山(せきやま)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/36c12ce67cc71328499d2565f1b1301a959740b9.jpg)
「關山」の市街地にはいまでも古い建物が残されていて、台北では見られないような、昔ながらの風景が見られます。街歩きが好きな方にはおすすめです。
![画像5: 「關山(せきやま)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/5fe7092d657ac702a31781e0266d01b017fba248.jpg)
![画像6: 「關山(せきやま)」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/11/5925d9fb603fdec96e3f9b7778e25d5e5a412be5.jpg)
所在地:台東縣關山鎮
参考リンク:台東県の観光サイト内「關山鎮」
「池上(いけがみ)」の踏切
![画像1: 「池上(いけがみ)」の踏切](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/09/3b9f760ab47c9530177cdf0121c91d2c4d33c8d5.jpg)
![画像2: 「池上(いけがみ)」の踏切](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/09/7649a741f374a3d40f8a8e41cf857a2312a0481c.jpg)
台湾人は、“海の見える踏切”を見るとすぐに台湾で大人気の日本アニメ(高校バスケットをテーマにしたもの)のテーマソングに出てくる情景を思い浮かべます。
この踏切は、海ではなくて立派な山が見渡せます。モデルの男の子は日本語が話せるわけでもないけれど、完璧にそのテーマソングを歌っていましたよ。
所在地:台東縣池上鄉958
※ 別の場所ですが、台東の「太麻里」というエリアには海の見える踏切「太麻里平交道」があり、撮影スポットとして人気です。
台東に泊まるなら、「+10・テンモア」のおすすめは「陽光佈居」という民宿 ホームページを見る です。
花蓮と台東の中間にあるのでちょっと遠いのですが、山の上にあって夜は星が美しく、昼は遠くに海が見えるような素敵な場所にあります。朝ごはんもおいしいです。
「馬利諾廚房」という自然派のパン屋さん facebookを見る にも、ぜひ立ち寄ってみてください。
以上、おすすめしたい場所がいっぱいの台東でした!
![画像3: 「池上(いけがみ)」の踏切](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/06/09/0fef003ecc0ab0a6c583ff33c4fa192bb1c53ffe.jpg)
+10・テンモア
2012年に台湾で設立された靴下ブランド。日本語で紹介された書籍に『+10 テンモア台湾うまれ、小さな靴下の大きな世界(トゥーヴァージンズ)』がある。2016年から毎年春夏には台湾に生息する海の生き物をモチーフにしたデザインを発表。4月15日に登場する2021年春夏の新作シリーズは『micro-』と題し、宇宙の中で孤独な物質はなく、アメリカの思想家ヘンリー・ソローが「野性の中に世界は保存される」と語っているとおり、すべてが関連していると説いている。
日本語オフィシャルサイト
https://www.10moresocks.com/?Culture=ja-jp
日本からは通販サイト「Pinkoi」でも購入可能
https://jp.pinkoi.com/store/10moresocks
取材・文/近藤弥生子(こんどう・やえこ)
2011年2月より台湾在住の編集・ライター。日本語・繁体字中国語でのコンテンツ制作を行う「草月藤編集有限公司」を主宰。台湾で妊娠・出産後に離婚し、シングルマザーとして6年間過ごしたのち、台湾人と再婚。現在2児の母。ブログ『心跳台湾』で台湾での暮らしを綴っている。初の著書『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』(ブックマン社)amazonで見る が発売になったばかり。
http://www.yaephone.com/