食べきりサイズがうれしい〈フレンドベーカリー 〉
“あの味” に再会できたビスケット。
ビスケットとチョコレートの組み合わせは、鉄板で大好きだという堀川さん。昔から、江崎グリコの「キティランド」(※現在は終売)というビスケットが好きでよく食べていたそう。
「『キティランド』は、動物などをモチーフにした絵が描かれたビスケットで、おいしくて好きだったのですが、いつの間にかお店で見かけなくなってしまったんです。そんな時に出合ったのが〈フレンドベーカリー 〉。キティランドのようなさっくりとした食感で、また求めていた味に出合えました。小さい頃は牛乳を合わせて食べるのがお決まりでしたね。いまはもっぱらカフェオレと合わせる派です」(堀川波さん)
ビスケットの裏側に、チョコレートがたっぷりついているというところがフレンドベーカリーの特徴。しっかり厚みもあるので、1枚で満足できるようなボリューム感です。
時代とともに変わったビスケットの役割。
友達や家族とみんなで囲んで楽しめるような存在になることを目指した〈フレンドベーカリー 〉。1987年から発売されていますが、当初のパッケージはいまとはまったく異なる印象。ビスケット自体の形もドーナツ型で、当時とはコンセプトやターゲットが違ったのだということが伺えます。
「発売当初は、“家族や友人” と楽しむためのビスケットでしたが、現在は忙しいなかでも楽しく働く大人に向けて販売しております。食べごたえがあるので、仕事の合間の小腹満たしや、ひと息つくタイミングで活力を充電していただき、仕事のお供として寄り添える商品でありたいと考えています」(江崎グリコ ブランド広報/鈴木絵美さん)
コンセプトやパッケージは異なるものの、当時もいまも「本格的なビスケット」としておいしさへの追及を忘れない〈フレンドベーカリー 〉。
シンプルなビスケットながら、心地よいサクサク食感が得られるよう原料を選定し、配合や製法で工夫しています。また、チョコレートとビスケットの比率にこだわり、組み合わさることで広がるおいしさを追求しているそう。
しかし意外にも、裏側にチョコレートがついたのは発売から7年経ってから。それまでも「スナックビス(ごま味)」や「スナックビス(せんべい風)」などのフレーバーを出しながら、徐々にいまのスタイルに落ち着いてきたようです。
実は自立する! 便利なパッケージ。
「実は、開けたときに自立する仕様になっているんです。袋の上を開けると簡易的なお皿になるので、仕事中でも机に置きながら食べていただけます」(鈴木さん)
マチがついているとは思っていたけれど、まさか自立する仕組みだったとは!
立てて置けると場所を取らないので、仕事中のつまみ食いにもぴったり。堀川さんも、仕事の用事でコンビニに宅配便を出しに行くついでに買って、ひと息つくタイミングで食べることが多いそう。
「いまはpaypayなんかの電子マネーでパッと買えちゃうので、本当に便利な時代になりましたよね。財布を持っていなくても目についたらつい買って、ひとりでひと袋食べちゃいます。〈フレンドベーカリー〉のサイズは小さめなので食べ切りやすくて。スーパーで買うほかのお菓子は家族とシェアするけど、コンビニで買うものは自分だけで食べるという暗黙のルールがあります。空袋をゴミ箱でよく見かけるからか、娘に『ママって、フレンドベーカリー好きだよね』とよくいわれるんです」(堀川さん)
さくさく食感と、チョコレートのマリアージュ。どこにでもありそうで、でも〈フレンドベーカリー〉にしかない絶妙なバランス感は、時折無性に食べたくなるおいしさです。
在宅ワークでひと息入れるタイミングに、おすすめのおやつですよ。
フレンドベーカリー
■ 内容量:62g
■ 店頭予想価格:108円前後(税込)
■ メーカー 江崎グリコブランドサイト ブランドサイトを見る
〈撮影/山田耕司 取材・文/山下あい〉
堀川波(ほりかわ・なみ)
1971年大阪生まれ。イラストレーター、手工芸作家。著書に『48歳からの毎日を楽しくするおしゃれ』(エクスナレッジ)、『籐で作るアクセサリーと小物』『籐で作るかごバッグ、かご雑貨』(ともに誠文堂新光社)ほか多数。インスタグラムでは「#堀川波コーデイラスト」のハッシュタグで、イラストとともにコーディネートのアイデアを紹介している。
HP:https://www.dottodot-works.com/
インスタグラム:@horikawa._.nami