• インテリア雑誌のフリー編集者・大野祥子の暮らしの見直し日記。「もっと心地いい暮らしを手に入れたい」「自宅でのんびり気持ちよく過ごしたい」。そんな理想の毎日を手に入れるために、あれこれ試して実験中です。実際にやって良かったこと、悪かったこと、日々の実験でわかった結果をみなさんに詳しく楽しくレポートします。今回のテーマは、「家時間を変える、買い物のコツ」のお話です。

    ものにこだわれば、暮らしが変わる

    こんにちは! インテリア雑誌のライター&編集をしている大野祥子と申します。築44年のレトロな団地風マンションに娘と2人暮らし。「古い団地を愛して暮らす」をテーマに、インスタグラムで暮らしの見直しを綴っています。

    暮らしの見直しは、料理道具から

    わが家のキッチンツールや食器も20年選手がほとんどでした。デザインが気に食わなくても、使い勝手が悪くても、ただなんとなく使い続けてきたんです。

    そこで1つ1つ見直して「これを使いたい!」と心底思えるものに少しずつ入れ替えました。

    まだすべての入れ替えはできていませんが、ちょっとずつ揃えていくのも楽しいものです。お気に入りの道具を使うと、料理が面倒だという気持ちも少しは軽減されるから不思議です。

    <料理道具の買い物のコツ>

    ●実際に手に持ってみる

    ●使っている方の口コミを調べる

    ●わが家の料理の量にあった大きさで選ぶ

    ●長く使えるものを選ぶ

    画像1: 暮らしの見直しは、料理道具から

    お店で見かけて買ったり、ネットで探したキッチンツールたち。

    手に取ったときのなじみ具合や大きさ、素材など念入りにチェックして購入を検討します。ネットで買うときは必ずレビューも確認。家電と同じで、道具も小さめのものにシフトしています。

    画像2: 暮らしの見直しは、料理道具から

    最近の新入りは塩壺と醤油差し。前は100円ショップのものを使っていたけど、劣化が早いなと学びました。

    ウンベラータを新たに迎えた、植物のある暮らし

    実は私、大昔にサボテンを枯らしてしまった前科があるんです。

    それほど面倒くさがりだから植物は買わない、と決めていたはずなのに……!? 

    不思議ですが、家が片づくとなぜかグリーンが置きたくなりました。恐る恐る1鉢980円のウンベラータを買ってみたら、なんだか水やりすら楽しいんです。先日は植え替えにもチャレンジしました。

    そのときの様子を動画でごらんください。

    画像: 「ウンベラータ、初めての植え替え」団地のセルフリノベーションで植物のある暮らし。ウンベラータの植え替えにチャレンジ/インスタグラマーしょ〜この暮らしの見直し|天然生活web youtu.be

    「ウンベラータ、初めての植え替え」団地のセルフリノベーションで植物のある暮らし。ウンベラータの植え替えにチャレンジ/インスタグラマーしょ〜この暮らしの見直し|天然生活web

    youtu.be

    <植物の買い物のコツ>

    ●手入れがしやすいかどうか

    ●育ったときの大きさで考える

    ●育ったときの見た目の好み

    画像1: ウンベラータを新たに迎えた、植物のある暮らし

    最近新たに仲間入りしたのは、モンステラ・アダンソニー。視界に生き生きとした緑があると、無意識に元気がもらえる気がしています。

    画像2: ウンベラータを新たに迎えた、植物のある暮らし

    切り枝や切り花を買ってきて楽しむようになったことも大きな変化。

    水替えはちょっと面倒だと思うことあるけど「この子たちは生きてるんだなぁ」と思うといつまでも放っておけなくなりました。「おはよ~! 今日も元気だね」なんて声をかけたくなるんです。

    心地いい時間を買う

    新しい道具を迎えることで、暮らしには新たな時間が生まれます。

    「のんびりくつろぐ時間が欲しいな」と思って買うものもあれば、買ったあとに思いがけない楽しい時間が生まれることもあります。

    この1年、自分に必要なもの、いらないものを改めて見直して気づいたのは、暮らしへの意識が薄れていたことで感度がにぶっていたこと。もともとインテリアは大好きなのに、家事や育児、仕事などそのときどきで精いっぱいで、自分の家への関心が低くなっていたんですね。

    見直しを始めて「そうだ、私インテリアが好きだった!」と思い出したことで、毎日がイキイキし始めました。

    <暮らしに迎えてよかったあれこれ>

    ●心をほぐす時間をくれた茶器

    ●空間を好きな香りで満たすお香

    ●自分を労るケアグッズ

    画像1: 心地いい時間を買う

    家でゆっくりお茶することもなかったのが、いまは茶葉にこだわってみたり、茶器やしつらえも含めてお茶を飲む時間を味わったり。

    画像2: 心地いい時間を買う
    画像3: 心地いい時間を買う

    たまにお香を焚いたりキャンドルを灯し、ゆらめく煙や火を目で追うことで気持ちが落ち着くことも覚えました。お香は香りも楽しめるし、残った灰もほのかにいい香りがするからしばらく置いておきます。

    画像4: 心地いい時間を買う

    ハンドクリームやボディクリーム、ネイルオイルなど、ケアグッズを揃えて香りの持つ癒し効果も実感しています。

    買い物は、人生の見直しのタイミング

    画像: 買い物は、人生の見直しのタイミング

    前はいやなことがあってもライブに行ったり、友だちと遊んだりと刺激を与えることでストレスを解消していました。でもそれって、自分に向き合うことなく一時的にごまかしてただけだったのかもと振り返って思います。

    ものを買うときに「何が好きか?」とその都度自分に問いかけたり、空間づくりをするときに「どうすると心地よくなるか」を考えたり。それってつまり自分と向き合うことなんですね。

    そうするうちに「ちょっと今無理してるな」とか「なんかガマンしてるかも?」と自分の感情にも気付きやすくなります。じゃあどう生きていきたいんだろう? ということを真剣に考えるようになりました。

    暮らしを見直すことは人生を見直すこと。そして自分自身を大切にすることにもつながります。

    これからも大好きなインテリアを楽しみながら、無理せず自分らしく、私にできることが何かを見つめていけたらいいなと思っています。



    〈撮影・文/大野祥子https://www.instagram.com/shosworks/

    大野祥子(おおの・しょうこ)

    フリーランスでインテリア雑誌のライター&編集を行う。主な活動は「暮らしのまんなか」「Come home!」など。インスタグラムで団地暮らしや日々の見直しを発信するうち、1年数か月でフォロワーが5万人に。現在オリジナルのデジタルZINE「shoooko journal」を制作中。

    インスタグラム:@showsworks


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