待ちに待った薪ストーブ点火の日
みなさんこんにちは。
愛媛で小さな自給自足を楽しんでいる池田じゅんみです。
日ごとに寒さが進む11月、最大の楽しみである薪ストーブのシーズンにはいります。
いまかいまかかと寒くなる日を待ちわびながら、とうとう点火の日。わーい。
以前は冬が大嫌いだったのに、薪ストーブのやわらかなあたたかさを知ってから一転、冬が大好きになりました。
ここは、第二の台所
わが家の薪ストーブは、オーブンつきを選びました。
これから本シーズンになるにつれて、いろんなパンを焼いたり、グラタンをしたり、スープをつくったり。薪ストーブ料理をうんと楽しみます。
薪ストーブで、楽しいパンづくり
薪ストーブは、大事な大事なパンのお供。これなしでは、私のパンづくりは語れません。
パンを焼き上げる電気オーブンはピピっとボタンを押せばその通りの温度と時間で焼いてくれてとても便利ですね。
セットしてしまえば、その間、他の用事もできる安心感つき。
薪ストーブはその真逆で、温度計と目視を頼りに薪と空気の量で火力調整していきます。
機種で燃え方は違うし火加減はとても難しく、風の強い日は注意が必要だし、焼き時間の間はずっと見張っていないとあっという間に焦げ焦げになってしまうしで、非常に手間がかかります。
オーブンに入れている間、ちょっと編み物やお友達とおしゃべりなんて始めたら……高確率でうっかり! です。
それなのに、薪だけで焼くパンの魅力は格別で、難しいのが面白いし、わくわくしてしまうし、電気オーブンでは味わえない安定しない焼き上がりが、こんがりでとても香ばしい。
なんなんでしょう、この魅力。何度も失敗しているのに、です。
これは食事をつくる家事というより、おいしいパンを焼くという遊びに近い気がします。
薪ストーブを使った、手づくりパンあれこれ
つくり方は自己流、捏ねの工程まではホームベーカリーに任せて、取り出した生地を好きに成形し、いろんなパンを焼きます。
分量も割と適当で、いい加減で、楽しかったらそれでいいパンづくり。
イメージは、やっぱり大好きなジブリやアルプスの少女ハイジに出てくるような憧れのシンプルなパンです。まさにそんな素朴なパンが一番薪ストーブのよさが出ます。
パンをめぐる大好きな風景
なんだかいつも遊んでいる間に、ごはんの支度が終わっているような感覚です。頭も体もフル回転で、家事しているのとはまた違った疲れなのですけど、ああ楽しかった! と心底思えるんですよね。
燃料となる薪も自分たちで調達しているのもあって、喜びもひとしおです。
焼けば焼くほど少しずつ経験値が上がってきて、一回に使う薪の量は、焚き付けが少しと薪3本ほどで焼けるようになりました。初心者のころは3~4倍の量が必要でした。
最初はとても怖かった薪割りも、薪ストーブの魅力のおかげで、いまではひとりでもできるほどたくましく変化しました。
失敗を繰り返しながらの薪ストーブパン歴は8年目になります。
ここの暮らしで特に感じていることは、純粋な「好き」とか「楽しい」ことって一番の原動力になるということ。好きなことならひょいっと動ける自分におどろいています。
愛しの薪ストーブさん、今年もよろしく頼みます。
池田じゅんみ(いけだ・じゅんみ)
山愛好家。愛媛で家族と共に小さな自給自足の日々を送り、その様子をインスタグラムから楽しく発信。