料理をぐっと楽にしてくれる“ひと工夫”。すぐにできて、家のごはんがもっとおいしくなる、魔法のような知恵あふれる料理を紹介します。大原千鶴さんに、白あえとポテトサラダのつくり方を教えていただきました。
(『天然生活』2018年3月号掲載)
白あえのつくり方
クリーム状のなめらかな舌触りと、豆の甘味を存分に楽しめます。ディップのようにふんわり添えて、野菜につけて召し上がれ。
材料(2人分)
〈白あえ衣〉 | |
・絹ごし豆腐 | 1/2丁 |
・練りごま(白) | 大さじ1 |
・砂糖 | 小さじ1 |
・塩 | 小さじ1/2 |
● さつまいも | 4cm |
● こんにゃく(白いタイプ) | 3cm |
● プチトマト | 4個 |
〈ひたし地〉 | |
・だし | 100mL |
・薄口しょうゆ | 小さじ2 |
● 木の芽 | 2枚 |
つくり方
1 豆腐はペーパータオルで包み、重石をして半分くらいの厚みになるまで水けをきっておく。白あえ衣の他の材料とともにフードプロセッサーにかけて、なめらかにする。
2 さつまいもは1cm幅の輪切りにして、かぶるくらいの水とともに小鍋に入れる。砂糖大さじ1(分量外)、塩ひとつまみ(分量外)を加え、火がとおるまで煮たら、そのまま冷ます。
3 こんにゃくは5mm幅のスライスにして、砂糖大さじ1(分量外)でもんで3分ほどおき、砂糖を洗い流す。プチトマトは皮を湯むきする。こんにゃくとプチトマトをひたし地に20分ほどつけておく。
4 器に、さつまいも、プチトマト、こんにゃくを盛りつけ、1をこんもりとのせて木の芽をあしらう。
小さな工夫
豆腐は細かくすりつぶすほど甘味が増すため、フードプロセッサーへ。
ポテトサラダのつくり方
ほんのり甘くゆでたじゃがいもで、ほっくりまろやかなサラダに。三角形を意識して盛り、仕上げに半熟卵を手で割ってのせます。
材料(2人分)
● じゃがいも(男爵) | 2個(250g) |
● 卵 | 1個 |
● きゅうり | 1本 |
● 赤玉ねぎ | 20g |
● ハム | 2枚(30g) |
● マヨネーズ | 大さじ4 |
● 砂糖 | 大さじ1/2 |
● 塩 | ふたつまみ |
● こしょう | 少々 |
つくり方
1 じゃがいもはひと口大に切って鍋に入れ、六分目の水加減に砂糖と塩を加え、ほっくりとやわらかくなるまでゆでる。
2 きゅうりは薄切りにし、塩ふたつまみ(分量外)をして、3分ほどおき、水けをしぼっておく。赤玉ねぎは薄切りにして水にとり、水けをしぼっておく。ハムは短冊に切る。
3 卵は冷蔵庫から出して常温にもどし、小鍋に湯を沸かしたところに静かに入れ、7分間ゆでて殻をむいておく。
4 1をざるにあげて水けをきり、マッシャーでつぶす。2の具材とマヨネーズを加えてよく混ぜ、器に盛って半分に切った3のゆで卵をくずしてのせ、こしょうをふる。
小さな工夫
じゃがいもをゆでるときに砂糖を加えると、味に奥行きが出る。
〈料理/大原千鶴 撮影/伊藤 信 取材・文/山形恭子〉
大原千鶴(おおはら・ちづる)
奥京都、花脊の料理旅館「美山荘」の次女として生まれる。幼いころから料理の心得を学び、現在は京都伝統の味をつくりやすい家庭料理として紹介する。著書に『大原千鶴のささっとレシピ』(高橋書店)など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです