お菓子はほとんど手づくりするという、はなさん。何度もつくっている、とっておきのレシピを教えてもらいます。毎月30日更新。
hana’s memo
10代の頃、初めてのパリロケで出会った「fondant au chocolat」と呼ばれるデザート。
一見、普通のチョコレートケーキなのですが、フォークを刺すと中からジュワ~とチョコレートが流れ出し、それはもう魔法のようなお菓子でした。
30年経った今でも、あの時の感動と驚きは忘れられず、数年前に家でホワイトチョコレートバージョンを作ってみました。
今年はさらにサプライズを加え、季節のいちごを使ったfondant au chocolatに挑戦! 甘さ控えめのチョコレートケーキの生地の中から、いちごミルク味のホワイトチョコレートが流れ出すイメージでお菓子を組み立てました。
日本では「フォンダンショコラ」と呼ばれていますが、今年のバレンタインデーはぜひ熱々の手作りデザートをおうちでお楽しみください!
「フォンダンショコラ」のつくり方
材料(直径6cmのマフィン型2個分)
【ガナッシュ】※直径6cmのマフィン型4個分 | |
●ホワイトチョコレート | 50g |
●生クリーム | 50mL |
●いちご(ヘタを切り落とす) | 40gほど |
【チョコレートケーキ生地】 | |
●チョコレート(カカオ分70%のビターチョコレートを使用) | 50g |
●バター(塩分不使用) | 50g |
●卵 | 1個 |
●きび砂糖 | 20g |
●薄力粉 | 25g(大さじ2) |
●ココアパウダー | 15g(大さじ2) |
下準備
*ホワイトチョコレートを刻む。
*フォークの背でいちごをつぶし、ピューレ状にする。
*マフィン型にバター(分量外)を塗る。
*薄力粉とココアパウダーはふるいにかける。
*ビターチョコレートとバターを刻み、湯煎(50℃)で溶かしたら熱を取る。
*オーブンを180℃に予熱する。
つくり方
1 ガナッシュをつくる。生クリームを沸騰直前まで弱火で温め、火からおろし、ホワイトチョコレートを加えて溶かす。
2 ピューレ状にしたいちごも加える。
3 器にラップを敷きつめ、1を流し入れる。
[はなよりひと言]
冷凍後、ガナッシュを4個に切り分けるのでひとつが25gほどになります。このレシピでは8×6cmの器を使用しました。
4 冷凍庫で2時間以上、冷やし固める。凍ったら包丁で4等分する。
[はなよりひと言]
このレシピでは2個分を使いますが、残りは冷凍保存し、必要な時に使います。
5 チョコレートケーキをつくる。ボウルに卵と砂糖を入れ、泡立て器で混ぜる。
6 5に溶かしたチョコレートとバターを加え、混ぜる。
7 6に、ふるいにかけた薄力粉とココアを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
[はなよりひと言]
生地を混ぜ過ぎないようにします。
8 マフィン型に高さ2cmほど生地を流し込み、その中央に4の冷凍ガナッシュをひとつのせる。ガナッシュの上に、さらに生地を流し込む。同様にもうひとつつくる。
9 180℃に予熱したオーブンで10分ほど焼く。
[はなよりひと言]
生地とガナッシュをそのまま冷凍保存してもオッケー。その場合は180℃に予熱したオーブンで14〜15分焼きます。
10 焼き上がったら型からゆっくり取り出し、皿にのせる。
[はなよりひと言]
ナイフを使い、ケーキをマフィン型からはがし、トングを使って取り出すときれいな形を保てます。熱々の焼き立てをいただくのがポイントです!
はな
モデル・タレント。神奈川県横浜市出身。17才からモデル活動を始める。現在は、ファッション誌で活躍するかたわら、FMヨコハマ「Lovely Day♡~hana金~」のナビゲーターも務めるなど、幅広く活躍している。趣味はお菓子づくりや茶道、仏像鑑賞。著書に『はな、茶の湯に出会う』(淡交社)、『hana’s style book』(宝島社)、『ちいさいぶつぞう おおきいぶつぞう』(幻冬舎)、『おくるおかし』(集英社)など。
インスタグラム:@hanalovestaco
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天然生活webの連載「はなのお菓子」で人気のレシピを集めて、1冊にまとめました。「いちごショートケーキ」「タルトタタン」「台湾カステラ」「バスクチーズケーキ」など、はなさんが試作を重ねてできた32のレシピ。ぜひお家でつくってみてください。お菓子づくりに目覚めたきっかけなどについてのインタビューも掲載しています。