大好きな古道具のこと
こんにちは、大野祥子です。
築45年のレトロな団地風マンションに娘とふたり暮らし。
「古い団地をサンクチュアリに」をテーマに、インスタグラムで暮らしのあれこれを綴っています。
今日は私の好きな古道具の話題です。
好きだからと集めていたら、いつの間にかわが家の家具のほとんどが古いものになっていました。何度か買ううちに、自分なりのルールができてきたのでご紹介しますね。これから古道具を買いたいという方の参考になればうれしいです。
私が古道具を好きな理由
●新しいものにはない味わいがある
●時を経て使われてきたから存在感がある
●わが家にピッタリのものを探す楽しさ
しょ~こ流古道具の買い方、教えます
ふだんの情報収集あれこれ
本や雑誌
私が長年仕事してきた『Come home!』(主婦と生活社)では、古道具を愛する方たちをたくさん取材させてもらい、その魅力を改めて実感しました。何度も読み返している『ちくちくトントン マキちゃんの家』(マガジンハウス)は古い家やものを活かす楽しさを教えてもらった本。
アプリ
古道具選びや部屋づくりの参考にしているのはPinterestのアプリ。好みの家具や部屋を見つけたらすかさずピンして、時間のあるときに見ています。
わが家にガラス棚がやってくるまで<実践編>
私が古道具を買うときは大体パターンが決まっています。自分なりに考えて「こうすれば後悔しないぞ」というコツがわかってきました。
先日、自宅のインテリアに仲間入りしたガラス棚がやってくるまでを紹介します。
STEP1:「あったらいいな」の本当に必要なものを考える
目的がないものはまず買いません。「これを収納する家具が欲しいな」と思ったときがスタート。用途や何を入れるかをはっきりさせることが重要です。
ここを明確にすることで「結局いらなかった」というミスと後悔を防げます。
私がガラス棚を迎えた理由
●家に人を招く機会が増えたことで多くなった来客用の器を収納するため
●お気に入りのうつわを飾りながら収納したかった
●置いてあるだけでコーナーの景色がよくなる
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STEP2:空間のサイズを測る
古道具は基本的に同じものがふたつとないもの。サイズに応用が利かないので、空間にピッタリ収めるには先に置くスペースのサイズがわかっていないと選べません。
サイズを計ったらスマートフォンにメモしておき、気に入ったものが見つかったらすぐに確認できるようにしておきます。
私がガラス棚を買うために測った場所
これを買った当初は、和室の仕切りに使っている本棚の横に置こうと考えました。幅86cm、奥行き42cm、高さは本棚と差がない83cm内とサイズを決め、その範囲内で好みのデザインを探しました。
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STEP3:リサーチ
GoogleやInstagram、メルカリ、ヤフオクなど、思いつくあらゆる手段を使って探します。
たとえば椅子を探しているときは各サイトで「古道具 椅子」などのワードを入れ、画像検索。ざざっと流して、好みのものが見つかったらクリックしてチェック!
在庫があるか、値段と送料はいくらか、サイズは合うかなどを細かく確認します。ものすごく地道な作業だけど、ここを怠るとチャンスを逃すので時間をかけてしっかりリサーチ。
私の欲しいものリサーチ法
●好きなお店好きなお店はリストにしてメモ
●好きなショップはInstagramでフォローし、更新通知が来るように設定
●蚤の市に行ってチェックしたり、旅先や出張先でアンティークショップを見に行く
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STEP4:納得いくまで吟味する
これで見つかれば万々歳なのですが、そうはいかないのが古道具。
デザインは好きだけどサイズが合わないとか、色がイメージと違うなど「これドンピシャ!」と思えるのは稀です。
つい妥協してしまいそうにもなるけど、急がなければ必ずいい出合いがあると信じて、地道に探し続けます。
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STEP5:好みのものを見つけたときは即決
姿や状態がいい古道具ってすぐに売り切れてしまって争奪戦なんです。
だから見つけて値段とサイズを確認したら、すぐに決断するぞと覚悟を決めて探します。
「ひと晩寝て明日考えよう」と思って何度見逃したことか……。
私が購入するときに気をつけていること
「これ!」と狙いを定めたら、改めてサイズや状態をしっかりチェックします。親切なサイトでは裏面や引き出しの中などの画像も載せてくれていますが、そうじゃない場合は画像を送ってもらうことも。ある程度の傷やシミは古道具ならではなので、許容範囲。でもガタつきがあるときは見送ります。また、送料は別のことがほとんど。送料込みで予算内に収まるかも、きちんと考えることもお忘れなく。
いかがでしたか? 私が好きな古道具の魅力や、買い方のコツが伝わったでしょうか。
皆さまも、どうかお気に入りの古道具が見つかりますように!
<撮影・文/大野祥子>
大野祥子(おおのしょうこ)
フリーランスでインテリア雑誌のライター&編集歴20年。過去のおもな活動は「暮らしのまんなか」や「Come home!」など。インスタグラムで団地暮らしや日々の見直しを発信するうち、2年でフォロワーが8万人に。オリジナルのデジタルZINE「しょ~こジャーナル」も販売中。アカウントは@shosworks
Instagram:@shosworks