わかめのこと
わかめは、日本人にとって身近な海藻です。旬の時期の2月~5月には、生わかめが流通します。生わかめを湯通しし、塩をまぶして保存性を高めた「塩蔵わかめ」は 、昔ながらの保存法で、生わかめに限りなく近いシャキシャキした食感を味わえます。 塩抜き後は水に長く浸しすぎるとやわらかくなるため、注意が必要です。
わかめは低カロリーなだけでなく、脳の働きを維持するヨウ素、体内の機能や血圧を調整するナトリウム、丈夫な骨や歯をつくるカルシウム、便秘解消に役立つマグネシウム、コレステロール値を下げる働きをする食物繊維など、栄養素が豊富に含まれます。
わかめごはんのつくり方
空煎りした香ばしいわかめと、あたたかいごはんを混ぜあわせたわかめごはん。ほぐしたかますの干物を加えることでうま味が増し、おいしさが引き立ちます。
材料(つくりやすい分量)
● 塩蔵わかめ(下処理して2cm大に切る) | 1/2カップ |
● かます干物(焼いて骨と皮をのぞいてほぐす) | 1尾分 |
● 炊きたてのごはん | 米2カップ(360mL)分 |
● 塩 | 小さじ1 |
● 大葉 | 1束 |
● 白ごま | 大さじ2 |
わかめの下処理
塩蔵わかめは水にさらし、塩を洗い流してさっと洗う。食べて塩の抜け具合を確かめる。
つくり方
1 下処理したわかめをペーパータオルの上に広げ、500Wの電子レンジの「弱」の状態で2分かけて水分を飛ばす。
2 わかめをフライパンに入れ、弱火でカリカリになるまで空煎りする。カリカリに水分が飛んだらぺーパータオルに広げ、塩小さじ1をかける。
3 炊きたてのごはんに、わかめとかますを切るように合わせ、器に盛る。せん切りにして水にさらし、しっかり絞ってちぎった大葉と、白ごまをあしらう。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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