素朴で懐かしい〈カルシウムせん〉の味わい
小魚入りなのに、甘い! せんべい。
薄焼きでカリッとした食感、はじめて食べても懐かしさを感じられるやさしい甘さ。
〈カルシウムせん〉は、添加物を使用せずにつくられた、子どもからお年寄りまで安心して食べられるお菓子です。
香菜子さんがモデル活動をはじめた、大学生のころ。
「あの頃って20歳そこらで、まだまだお菓子を食べたい時期。でも事務所からは痩せろといわれていて、それがジレンマだったんですよね。そのときに、身体にもよくて食べごたえのあるお菓子を探していたら見つけたのが〈カルシウムせん〉でした」と話す、香菜子さん。
「もちろん生クリーム系のお菓子も好きだけど、ふわっとしていてすぐに食べ終わってしまう。だからそれよりも、木の実の入ったスコーンとか、えびせんべいとか、素朴な味わいで、歯応えのあるものの方が満足感が高くて好きなんです」
幼いころ、おばあちゃんの家で、お菓子の棚を勝手に開けておやつを食べていた思い出があるそう。だから、昔懐かしい素朴なおやつがとても好きなんだとか。
いまから約40年前、「お菓子を食べながら健康にも役立つものを」と開発されたのが〈カルシウムせん〉。カルシウムが少ないといわれていた日本の女性に対して、パウダー状にした小魚を入れ、栄養を補えるようにつくられました。
小魚の主成分は、日本海でとれたイワシとアジ。
魚が入っていると聞くと、ポリポリした食感と香ばしさのあるお菓子を想像しますが、ひと口食べてみてびっくり。小魚が入っているとはまったくわからない、とことんやさしい味わいです。
「魚ってどうしても好き嫌いが出てしまう食べ物なので、単に小魚を入れているのではなく、魚独特の臭みが出ないような加工をしています。塩分もあるので、甘さが際立って感じられるのかもしれませんね」(かしわ堂 代表取締役/長澤康生さん)
2枚だと物足りないから、3枚入り。
大袋入りのお菓子というと、個包装で1枚か2枚入りというのがよくあるイメージです。
ですが〈カルシウムせん〉は、そのどちらでもなく3枚入り。
その理由を尋ねてみると、「味つけの薄い商品なので、1枚では物足りない。かといって、2枚でも物足りないかなと思うんです。だから、ちょうど食べ切れる量の3枚入りに。これは発売当初からずっと変わっていません。お母さんが1枚、お子さんも1枚、どちらかちょっと物足りないと感じた方がもう1枚とか。そういう楽しみ方もできます」(長澤さん)
2枚だと思って開けてみたら、3枚入っていたときの喜び!
なんだかお得な感じもして、うれしいサプライズです。
「発売当時は子ども向けというより、お母さんたちのお茶うけとしてつくっていました。でも、漫画家の細川貂々(てんてん)さんが、育児日記でママバッグの中身を公開したところ、〈カルシウムせん〉が必需品としてラインナップされていたんです。それを機に、子ども向けのおやつとしても広まりました」と長澤さん。
その出来事をきっかけに、マーガリンや食塩などを使用しない「おこさまカルシウムせん」が誕生。小分けにして持ち運べるよう、個包装のパッケージにも賞味期限を印字するなど、世のお母さんと子どもたちによりやさしいおやつになりました。
「当社では、お菓子のつくりおきを一切していません。基本は受注生産で、ストックも持たないんです。それは創業当初から貫いていて、だから毎日つくるお菓子の量も違うんです。翌日の注文がちゃんと入っているかな? と毎日ヒヤヒヤしますが、それよりもでき立てのお菓子を安心して食べてもらいたいという気持ちが、いままで続けてこれているモチベーションです」と、長澤さん。
普段食べているお菓子が、いつつくられたものなのか。
考えてみたことがなかったからこそ、そこまで徹底して私たちまで届けていただいているのだとうれしくなりました。
香菜子さん、お気に入りの食べ方は、「朝、コーヒーを多めにつくってポットに入れておくんです。そこにミルクを足して、カフェオレに。〈カルシウムせん〉に限らず、和菓子にはカフェオレを合わせるのが好きなんです」
モデル以外にもプロダクトデザインや、執筆の仕事など、幅広く活躍する香菜子さん。
いまはパソコン作業の合間に、3枚入りをひと袋ずつ食べることが多いんだそう。
かしわ堂の長澤社長に聞くと、「〈カルシウムせん〉で、アイスを挟んで食べるのもおいしいですよ。ちょっと溶けてやわらかくなった状態のアイスがおすすめです」とのこと。
素朴な味わいだから、どんな食材も受け入れてくれる、懐の深いお菓子。
ひと袋開けて食べてみると、3枚がちょうどいい理由がわかります。
次のお買い物のついでに、ぜひお試しあれ。
カルシウムせん
■内容量:27枚(3枚×9袋)
■価格:220円(希望税込価格)
■メーカー:かしわ堂 ブランドサイトを見る
〈撮影/山田 耕司 取材・文/山下あい〉
香菜子
モデル、イラストレーターとして活躍する傍ら、自身がデザインするホテル備品をイメージしたプロダクトブランド「ホテルヴィルヘルムス」を主宰。インスタグラムや著書に垣間見える、自然体な暮らしや着こなしが人気。著書に『ハピネスドリル』(主婦の友社)、『毎日、無理なく、機嫌よく。』(すばる舎)など、多数。
インスタグラム:@kanako.lotaproduct
ホテルヴィルヘルムス:https://vilhelms.thebase.in/