深川めしのつくり方
江戸時代、東京の下町である深川地域で生まれた「深川めし」。もともとは漁師たちの日常食として親しまれてきました。
お店によってつくり方はさまざまで、あさりの炊き込みごはんを深川めしと称するお店もありますが、今回はねぎと一緒にさっと煮たあさりを炊きたてのごはんにかける元祖のつくり方を紹介します。
材料(2人分)
● 炊きたてのごはん | 適宜 |
● A | |
・だし | 1カップ |
・しょうが(みじん切り) | 大さじ1 |
● B | |
・あさり(むき身) | 1カップ |
・酒 | 大さじ2 |
・みりん | 大さじ1 |
● C | |
・薄口しょうゆ | 大さじ1 |
・長ねぎ(芯をのぞいて斜め切り) | 1/2本分 |
● 黒こしょう(好みで) | 適宜 |
つくり方
1 鍋にAを合わせ、中火で煮立てる。Bを加えてさっと火を通し、Cを加える。
2 長ねぎに火が通ったら、器に盛ったごはんにかける。好みで黒こしょうをかけてもよい。
あさりのこと
あさりは、日本の食卓になじみの深い貝。鉄分、ビタミンB12などの栄養素が多く含まれます。鉄分やビタミンB12は、健康的に暮らしたい女性が積極的にとりたい栄養素でもあります。
旬は3〜5月、9〜10月。重みがあり模様がはっきりしているものは良質、殻がふっくらしているものは身も太っていておいしいといわれています。触れるとすぐに口を閉じるものは新鮮です。また、殻が盛り上がっているもので厚みがあるものは、国産のあさりの特徴。あさりはうま味が溶け出るため、味噌汁やスープ、酒蒸しなど煮汁ごととれる調理法がおすすめです。
砂を多く含んでいる方が新鮮ですが、調理前には「砂抜き」の作業が必要です。ただし、最近では砂抜きされているものも多く出回っています。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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