(『天然生活』2021年7月号掲載)
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
家にあるものを上手に使いまわす
なにがどこにあるか、すぐわかるようにしまう。生活の変化に合わせてものの使い方を変える。すっきりと整理された本多さんの家のなかには、ものを眠らせない工夫が随所にちりばめられています。
家電やおもちゃの細かい部品はメルカリで探せば案外見つかるもの。収納家具は使い道をひとつに限定せず、生活の変化に合わせて変えていく。本多さんはさまざまなアイデアを駆使して、家にあるものを上手に使いまわしています。もうひとつ、常に意識しているのがものの収納の仕方です。
「整理収納コンサルタントの仕事でたくさんの家を見てきましたが、ものを見えないところにしまいこんでしまって、使う機会を逃しているケースが多いんです。わが家ではなにがどれだけあるかがすぐにわかるしまい方を心がけています」
まわし方01 子どもの“着どき”を逃さない収納
長男と次男は2歳違い。お兄ちゃんのお下がりを弟がタイミングよく着られるよう、すぐに見えるところに収納してスタンバイさせます。「しまいこんでいるうちにいつの間にかサイズアウトしてしまわないように意識。スニーカーはひと目でわかるよう、ファスナー付きビニール袋に入れ、サイズなどを書いておきます」
まわし方02 メルカリでパーツを買い足して使う
家電製品やおもちゃなどのパーツをなくしたり壊したりしたときは、メルカリ(インターネット上のフリーマーケット)で購入して解決。「いままでに購入したのはトースターの付属品や壊れてしまったジャングルジムのパーツ、自転車のカバーなど。欲しいものが効率よく見つかるのでお金だけでなく、時間の節約にもなります」
まわし方03 スタッキングシェルフをローテーブル風に
以前は2段あった無印良品のスタッキングシェルフ。子どもたちの成長やいまの暮らしに合わせて、最近1段をメルカリに出品し、残したものはソファ脇にローテーブルのように置きました。
「収納家具はライフスタイルが変化しても使い続けられるよう、汎用性のあるものを選びます。また必要になったら買い足せるのも魅力」
〈撮影/山田耕司 取材・文/嶌 陽子〉
本多さおり(ほんだ・さおり)
ほんだ・さおり 整理収納コンサルタント。生活重視、ラク優先の整理収納術が人気。夫、長男(5歳)、二男(3歳)の4人家族。暮らしをラクに回す工夫に日々想いをめぐらせて、心地よい暮らしを探求中。最新刊に『今の暮らしを快適に変える収納レッスン』(宝島社)。
http://hondasaori.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです