(『天然生活』2021年7月号掲載)
料理家・今井亮さん
冷蔵庫に1品あるとホッとします
1歳半になる娘さんの離乳食づくりに日々奮闘している今井亮さん。コロナ禍でおうちごはんも増え、つくりおきが欠かせなくなりました。パートナーのお弁当に活用することも増えたそう。
「余った材料を肉も野菜も一緒にマリネすることが多いかな。栄養バランスもよく、ごはんにも麺にも重宝。副菜的なものでは浅漬けなどをさっと仕込みます」
長持ちさせるこつは、素材をよく焼いて水分を出し、凝縮させてから少し濃いめの味を入れること。
「素材を冷蔵庫から出して、表面の水分を取るだけで違いますよ」
今井亮さんに教わる
チキンソテーとにんじんの中華マリネのつくり方
香ばしく焼いた鶏としっかり味のしみたにんじんがよく合います。時間をおいても水分が出ず、長持ち。
材料(つくりやすい分量)
● 鶏もも肉 | 1枚(300g) |
● にんじん | 2本(約300g) |
● サラダ油 | 大さじ1/2 |
● 塩 | 小さじ1/4 |
● 酒 | 少々 |
〈マリネ液〉 | |
・ 長ねぎ(みじん切り) | 1/4本分 |
・ しょうゆ、酢 | 各大さじ2 |
・ 砂糖、ごま油 | 各大さじ1 |
つくり方
1 にんじんはしりしり器などでおろし(またはせん切り)、ボウルに入れて塩をもみ込んで10分おき、水けをしぼる。
2 鶏肉は横半分にしてから2cm幅に切り、塩少々(分量外)と酒をもみ込む。
3 フライパンにサラダ油を熱し、鶏肉を皮目を下にして並べ、返しながら4〜5分焼く。
4 ボウルにマリネ液の材料を合わせ、1と2を加えてあえる。
保存期間
保存容器に入れて冷蔵庫で2〜3日
おすすめの食べ方
ゆでてよく水切りし、しっかり冷やした中華麺にのせて(好みで酢をかける)。サラダ菜を加えておかずサラダや、白いごはんにも。
* * *
〈撮影/山田耕司 取材・文/吉田佳代〉
今井亮(いまい・りょう)
料理家。日本海に面した、丹後の漁師町で育つ。夏は郷土食の“わかめのパー”(炒め煮)がつくりおきだったそう。京都の老舗中華料理店や、料理家の元で修業を積み、独立。テレビ、雑誌、書籍などで活躍中。近著に『きちんとおいしい! 超早っ! ひとり分ごはんレシピ』(学研プラス)。
インスタグラム:@ryo.imai1931
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです