豚ひき肉のこと
豚ひき肉は、豚肉の半端な部分や、すね、バラ、肩などの硬い部分を細かくひいたものです。手頃な価格で手に入ることが多く、肉団子や炒めものなど、調理のバリエーションも豊富です。
豚ひき肉を選ぶときは、赤身と脂身の比率を確認しましょう。脂身が多く白っぽいものを選ぶと、加熱する際に油が出すぎてしまうので、写真のような「赤身7:脂身3」ぐらいの割合のものがおすすめです。また、トレイに肉汁(ドリップ)が出ているものは鮮度が失われている証拠なので、購入を避けましょう。
豚ひき肉の下ごしらえの仕方
豚ひき肉は買ったらすぐに下ごしらえをしておけば、さまざまな料理にアレンジができて便利です。
材料(つくりやすい分量)
● 豚ひき肉 | 800g |
● A | |
・長ねぎ(みじん切り) | 1カップ |
・しょうが(みじん切り) | 大さじ2 |
・酒 | 1/4カップ |
● 塩 | 少々 |
つくり方
1 ボウルにひき肉を入れて軽く塩をふり、Aを加え、手で混ぜ合わせる。
2 密閉容器に移し、ラップを上からかけて空気を抜いて保存する。
※冷蔵庫で2日保存可能。
※しょうがをにんにくに代えても異なる風味を楽しめる。
豚ひき肉とえびのシュウマイのつくり方
豚ひき肉にえびと貝柱のうま味をプラスした、食べごたえのあるシュウマイです。熱々のシュウマイにお好みで辛子、しょうゆをつけてお楽しみください。
材料(24~25個分)
● 下ごしらえした豚ひき肉 | 340g |
● 干し貝柱 | 3個 |
● むきえび | 100g |
● 玉ねぎ(粗みじん切り) | 1/3カップ |
● しゅうまいの皮 | 24~25枚 |
● A | |
・しょうが汁 | 大さじ1 |
・酒 | 大さじ1 |
・ごま油 | 大さじ1 |
・片栗粉 | 大さじ1 |
● 三温糖 | 小さじ1 |
● 塩、こしょう | 各少々 |
● 白菜の葉 | 2枚 |
● 練り辛子、しょうゆ | 各適宜 |
つくり方
1 えびはようじなどで背ワタをぬき、3等分に切る。ボウルに入れ、Aを加えてもみ込む。干し貝柱はミルで砕く(またはぬるま湯でもどし、裂く)。
2 別のボウルに豚ひき肉と玉ねぎ、三温糖を入れ、よく混ぜる。粘りが出てきたら1のえびと干し貝柱を加え、さらに混ぜる。まぜた肉だねをバターナイフでシュウマイの皮にのせて包む。
3 大きめの白菜の葉を蒸し器の底に敷いて、2を並べる。中火で7~8分蒸す。好みで辛子、しょうゆを添える。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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