(『天然生活』2019年10月号 別冊付録掲載)
朝一番の甘いものが、家族の元気のもと
この、心ときめくスコーンとタルトのプレート。クッキーアーティストのMIOさんのいつもの朝ごはんは、甘いものがメインです。
「焼き菓子をつくっているので、甘いものは、いつも家にあります。娘の好きなスコーンをオーブンで温めて、季節の手づくりジャムとサワークリームを添えて、さっと支度することが多いかな」
バターが多めで、パイのようなサクサクとした食感のMIOさんのスコーンは、甘さが控えめで、ジャムやはちみつと、とてもよく合います。さくらんぼのタルトは、フレッシュな甘酸っぱさがギュッと詰まっています。
「朝に季節の果物を食べると、体が元気になるような気がします。いつも、甥っ子が働いている近所の八百屋さんに、旬のものを買いにいくんですよ」
時間に余裕のある休日の朝食は、フレンチトーストを焼きます。卵液に30分ほどつけて、シンプルに。フルーツ入りのヨーグルトと一緒にいただきます。
朝ごはんに合わせるのは、いつも紅茶です。東京・表参道と兵庫・芦屋にお店のある「ウーフ」の紅茶がお気に入り。
「以前はコーヒー派だったのですが、店主の大西泰宏さんが選ぶ紅茶が、澄んだ味がして、おいしくて。いつも数種類常備しています。気分に合わせてストレートにしたり、ミルクティーにしたり」
焼き菓子店の店主ならではの朝ごはん。朝一番の甘いものが、家族の元気のもとです。
いつもの甘い朝ごはん
●プレーンスコーン ●さくらんぼのタルト ●いちご ●手づくりのいちごジャムとサワークリーム ●紅茶
自家製のプレーンスコーンは、MIOさんのオリジナルレシピで、サクッとした軽い食感。
ふたつに割って自家製のいちごジャムとサワークリームをたっぷりのせていただく。
「スコーンやタルトは前日に焼いておき、食べる前に温めるだけなので、時間のない朝にぴったりです。中学2年生の娘は『ママのスコーンが一番好き』と喜んで食べてくれます」。
季節のタルトは、ダークチェリーをたっぷりと使ったもの。ウーフの紅茶に出合ってから、ストレートのおいしさに目覚めたそう。
休日につくるフレンチトースト
●フレンチトースト ●バナナロックケーキ ●フルーツヨーグルト ●グレープフルーツとミニトマト ●ロイヤルミルクティー
余裕のある休日の朝は、フレンチトーストがメインの朝食を。
この日はバゲットでつくっていますが、イギリスパンでつくることも。
家族4人分で、バゲット1本を使います。
バナナロックケーキは、食べ足りないときのための常備菓子。黒糖を使っているので、子どもにも安心して食べさせられます。材料を混ぜて焼くだけなので、簡単。
季節の果物は、毎朝欠かさない。バナナ入りのヨーグルトを添えて。
MIOさんの欠かせないもの
ウーフのルイボスティー
ここ数年、カフェインを控えるようになってから、ルイボスティーを飲むように。
ウーフのものは、すっと体に入ってくる味なので好きだそう。
〈撮影/元家健吾 取材・文/長谷川未緒〉
MIO(みお)
神奈川・鎌倉にて、オーダー制の焼き菓子屋「鎌倉ハナクルス」を主宰。かわいさはもちろん、食べておいしいアイシングクッキーやタルトが人気。「LONG TRACK FOODS」のスイーツも担当する。初の著書『ハッピーな気持ちを贈るアイシングクッキー』(誠文堂新光社)が発売中。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです