(『天然生活』2020年12月号掲載)
川地あや香さんの冬支度
冬の最大の楽しみは、山形名物の芋煮
山形は寒暖差が激しいおかげで、おいしい食材の宝庫。旬であれば、贅沢に思える果物も安く買えたり、知り合いからもらえたり。米どころとあって、お餅の種類の豊富さもうれしいといいます。
また、郷土料理・芋煮を味わえるのも、冬の楽しみです。
「夫の実家や芋煮会でいただくのがおいしくて、毎年楽しみにしています。各地に流派のようなものがあって、具材や味つけは少しずつ違います。
私はまだうちの芋煮というものが自信をもってつくれず夫任せですが、それでいいと思うようになりました。家のごはん係としては、ときどき人がつくってくれたものを食べられる機会があるのもうれしいんですよね」
1年後、アトリエのある山の上に越すことが決まっているそう。もっと寒くて、雪も多く降りますが、心の準備はできています。
「ますます冬はこもって、制作や手仕事にいそしむことになりそうです。厳しい冬の寒さから解放されたときの春を心待ちに、季節のコントラストが激しいからこその景色の美しさや、食べ物のおいしさを存分に味わいたいです」
川地あや香さんの冬支度
手づくりの風邪薬を準備する
のどからくる風邪を引きやすい川地さんにとって、のどを潤し、体を温める養生アイテムは冬の必需品です。
「風邪を引いたら、食事を抑えて寝て過ごすとすぐに治るのですが、のどの痛みだけはストレスになるので取りたいんです。薬を飲むのは抵抗があるので、しょうがをたっぷり使ったジンジャーシロップや、大根のはちみつ漬けなど昔ながらの知恵で、のどをいたわっています」
川地あや香さんの冬支度
りんごのおやつの素をつくりおき
蜜たっぷりで甘く、ぱりっと歯ごたえがおいしい山形のりんご。安く手に入るので、買うこともあれば、知り合いからもらうこともあり、冬じゅう、りんごのおやつを楽しみます。
「りんごをてんさい糖で煮たものを常備しています。パンにジャム代わりに塗ったり、水きりヨーグルトに添えてデザートにしたり、甘味料代わりに使ったり。たくさんつくりおいても、すぐになくなってしまいますね」
川地あや香さんの冬支度
ドライフラワーをインテリアに
花を飾ることが好きな川地さん。実物やシックな色合いの花が多く出回る秋から冬は、生花を楽しんだあとに、ドライフラワーにすることも多いのだとか。
「部屋の中に植物があると、うれしいですよね。ユーカリは実もかわいいですし、ドライフラワーにしやすく、香りもいいので、よく飾っています。通販で品物をお送りするときに、ラッピングで葉っぱを1枚使うこともあります」
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金工作家・川地あや香さん×『天然生活』
手づくりの真鍮クッキー型を抽選販売いたします
川地さんが、ひとつひとつ手づくりした愛らしい真鍮製の道具たちです。かわいいクッキー型は全6種類。10月28日から11月14日までの期間限定で、「天然生活 ONLINE SHOP」にて抽選販売のお申し込みを承ります。
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●応募受付期間:2022年10月28日(金)12:00~11月14日(月)24:00
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〈撮影/志鎌康平 取材・文/長谷川未緒〉
川地あや香(かわち・あやか)
金工作家、菓子制作家。東京藝術大学大学院修了後、カフェに勤務したのち、2012年に山形に移住。夫と子どもとの3人暮らし。
https://www.kawachiayaka.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです