(『天然生活』2019年12月号掲載)
清潔を保ちたいところの整理整頓|1週間に1回
衛生的にしたいけれど、整理どきがわからない冷蔵庫やメイク用品。きっかけを決めて、自分なりのペースで清潔に。
「私は基本的にマメではないので、決めないといつまでも片づけないんです。なので、きっかけとなる行動とセットにして、ついでに整理できるようにしています」
たとえば冷蔵庫は、物がない状態のほうが片づけやすいから、食材が一番少ないときを狙って整頓。
「調味料などの賞味期限をチェックし、簡単なふき取りも。後できれいにしようとすると労力がいるので、汚れが軽いうちに掃除します」
毎日使うメイク用品も、知らずしらずのうちにごちゃごちゃしてくるもの。スポンジを洗う日を決めて、その流れでまとめて整えます。
「吹き出物や肌荒れの原因にもなる汚れはしっかり落とします。しばらく使っていないアイテムは処分も」
ほかにも、清潔にしておきたいけれどタイミングがつかみにくいシーツの洗濯なども、週1回を目安に。
「土日どちらかの午前中を家事タイムにしているので、このときに洗濯もします。自分がやりやすいきっかけを見つけられるといいですね」
清潔を保ちたいところの整理整頓①
道具の手入れ時に、化粧品整理
ファンデーションのスポンジを洗う際、メイク道具もついでに整頓。
「ブラシやケースについた粉をふき取るといった手入れをしつつ、口紅やアイシャドウなど複数あるアイテムの見直しもします」
清潔を保ちたいところの整理整頓②
冷蔵庫が空くときに中身チェック
食材の宅配サービスを利用していて、届く直前は冷蔵庫がほぼ空に。
「そのタイミングで調味料類を整理、アルコールスプレーを吹き付けたキッチンペーパーで庫内をふき、除菌と掃除をします」
お金のこと|1か月に1回
振込や支払いなど、サイクル的に月に1度が区切りのいい、お金のこと。きちんと整理することで、気持ちにもゆとりが生まれます。
「お金のことって苦手だったんですが、いつまでも逃げてはいられないと思い、整理するようになりました。わからないでいるうちは不安でしかたがありませんでしたが、やってみると意外と楽しくて、貯金のモチベーションも上がりました」
家を建ててからは、夫ともお金のことを情報共有するように。
毎日家計簿をつけて、週単位で生活費をある程度決めてはいるものの、月単位の広い視野で見たほうが把握しやすいといいます。
「お金については、人それぞれ、千差万別だと思いますが、振り回されずに自分らしくつきあいたいものですよね。まずは、1カ月の収支をきちんと把握するところから始めるといいと思います。自分が毎月いくらで生活しているかわかるだけで、不安が小さくなりますよ」
書くことが好きな柳沢さんは家計簿も貯金簿も手書きと携帯電話アプリの両方を使って管理していますが、自分がやりやすいペースと方法で、整理していきましょう。
お金のこと①
通帳に記帳して、収入を把握
フリーランスで毎月の収入にばらつきがある柳沢さん。
「毎月1回すべての通帳に記帳し、今月いくら入ったか確認したら天引き貯金をして、残ったお金でやりくりするようにしています」
お金のこと②
貯金額を「貯金簿」に記入
通帳に記帳したら、「貯金簿」と名づけた管理ノートに貯金額をメモ。
「日々の家計簿に加えて、全体を大きく見渡せる貯金簿に記録することで、収支全体がわかりやすくなりました」
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〈撮影/滝沢育絵 取材・文/長谷川未緒〉
柳沢小実(やなぎさわ・このみ)
エッセイスト。衣・食・住・旅にまつわる著書多数。整理収納アドバイザー1級。フェリシモなどで商品開発も行う。近著は『私らしい暮らしとお金の整え方』(主婦の友社)。
https://www.furarifurari.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです