(『天然生活』2019年12月号掲載)
ストック・日用品の管理|2~3か月に1回
ストックや日用品は、買い足すタイミングで、収納場所を整理。仕事関係のたまった書類などは、ひと区切りついたときに処分・整頓します。
ストックを余分に持たずに、少なくなってきたタイミングで購入する日用品は、収納するときに全体数を確認し、収納場所の掃除も済ませます。ちょうどそのサイクルが2〜3カ月。柳沢さんは収納というきっかけを合図に片づけていますが、それぞれの暮らしに合わせたタイミングで整理するといいでしょう。
「文房具を含め日用品は、ネットショップで購入しています。ドラッグストアや文具店へ行くと、目移りしてついつい不要なものまで買ってしまうからです。整頓と節約が一石二鳥の、家に持ち込まないための工夫です」
浄水器のフィルターなど定期的に交換が必要なものは、日付をメモ。
「忘れっぽいので、必ず書きます。替えどきを決めないとずるずる使ってしまう台所用スポンジなどもまとめて交換するようにしています」
仕事部屋で増えすぎた資料や本などは、ひと区切りするタイミングで処分。まだ使える物は「どうぞ箱」に入れて、必要な人に使ってもらう工夫もしています。
ストック・日用品の管理①
浄水器のフィルター替え時に台所まわりも見直し
ステルトンのポット浄水器のフィルター交換は3か月が目安。
「いつ替えたか忘れがちなので、忘れてもいいようフィルターの箱に次の交換予定日をメモ。同じタイミングで洗剤のストックを確認し、食器洗いスポンジも替えます」
ストック・日用品の管理②
雑誌は必要なページを切り取りファイリング
雑誌は、気になる記事を内容ごとにまとめる。
「収納時にスペースをとりますし、いろいろな内容が掲載された1冊の中から読みたい記事だけ探すのは大変。お茶、インテリア、ファッション、旅と、テーマに分けてファイルしています」
ストック・日用品の管理③
仕事がひと段落したら、資料を片づける
仕事柄、紙物資料が多く、放っておくと増える一方。そのため、仕事が落ち着いた段階で整理することを習慣に。
「不要になった書類を処分するだけでも気分がすっきりします。本は読んでくれる方に差し上げることが多いですね」
ストック・日用品の管理④
日用品は扉を開けたら全部見えるように
ネットショップで購入するトイレットペーパーや洗剤などの日用品は、洗面台の下に。収納しながらストックをチェックし、さっと掃除も。
「奥に入れたり積んだりすると探しづらいので、ストックは持ちすぎないようにしています」
手放すヒント
“どうぞ箱”をつくる
手放すことを決めた本や食器などは、「どうぞ箱」をつくって、その中に。
「取材や撮影などの来客時に、“ご自由にどうぞ”と置いておき、活用してくれる方に譲っています」
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〈撮影/滝沢育絵 取材・文/長谷川未緒〉
柳沢小実(やなぎさわ・このみ)
エッセイスト。衣・食・住・旅にまつわる著書多数。整理収納アドバイザー1級。フェリシモなどで商品開発も行う。近著は『私らしい暮らしとお金の整え方』(主婦の友社)。
https://www.furarifurari.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです