糸昆布(切り昆布・きざみ昆布)のこと
昆布を細切りにした「糸昆布」(切り昆布、きざみ昆布とも呼ばれています)。生のものと乾燥したものがありますが、乾燥したものは水に戻して使うほか、料理によっては乾燥したまま使うこともできます。
乾物の糸昆布の魅力は、ほかの乾物と比べても、水に戻す時間や煮る時間が短いこと。手軽に使いたいときにさっと戻せるので、ふだんづかいでいろいろな料理にお試しいただけます。また料理に加えるとうま味が増すので、煮物、炒めものなどにとくにおすすめです。
糸昆布の戻し方
糸昆布をかぶるくらいの水に1、2分つける。やわらかくなったら流水でさっと洗い、ざるにあげて水けをよくきる。
※戻しすぎるとやわらかくなりすぎてしまいおいしくないので、食感が残るよう少しかために。
糸昆布とねぎの炒めもののつくり方
糸昆布は水ですぐに戻るので手軽に使えて便利。昆布の塩けを生かして、調味料は少なめに仕上げるのがポイントです。炒めすぎず、食感を残すと、おいしくいただけます。
材料(つくりやすい分量)
● 糸昆布(水で戻し、水けを切る) | 20g |
● 長ねぎ | 1本 |
● ごま油 | 大さじ1 |
● 酒 | 大さじ2 |
● しょうゆ | 大さじ1 |
つくり方
1 ねぎは縦半分に切り、芯をのぞき5mm幅の斜め薄切りにする。
2 フライパンにごま油を中火で熱し、糸昆布とねぎを入れてさっと炒める。酒、しょうゆを回し入れ、さっと混ぜ合わせて火を止める。
※調味料の量は味をみながら調整する。好みでこしょうをかけてもおいしい。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『丁寧なのに簡単な季節のごはん』(小学館) amazonで見る など。
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