あるものを最後まで使いきったり、再利用やリメイクをして生かしたり。小さなアイデアで、楽しく、やさしい暮らしを実践できます。文筆家・山本ふみこさんの、雑誌をちぎった特製カードと、ボタンを使ったびんと服のアレンジのアイデアを紹介します。
(『天然生活』2020年8月号掲載)
(『天然生活』2020年8月号掲載)
ひらめきに従い、新しい何かにつくり替える
モノを捨てるのが嫌いという山本さんの手仕事の“もと”はたいてい、使命を終えつつあるか、なんとなく使えていない「気になるモノたち」。
こうすればまた使えるのでは? ここに生かせるかも? と、ふとしたときに降りてくるひらめきに従い、新しい何かにつくり替えるのです。
あるものを生かす、山本ふみこさんのつながる暮らしのアイデア
「モノは最後まで使って生かす」。山本さんらしさがつまった、ちょっと斬新で相手も自分もうれしいひと手間です。
雑誌をちぎって特製カードをつくる
雑誌は捨てる前に「いいな」と思う写真をちぎり、ハガキ大の紙にあしらって手紙用の特製カードに。
「文字だけだと味気ないし、雑誌の写真を貼って『こんな内容だったの』なんて書けば、そこでまた記事が生きるのもよくて。けっこう面白がってもらえています」
ボタンを使ってびんや服をアレンジ
ボタンが「たまらなく好き」な山本さん。少しずつ買い集め、いよいよ処分する洋服からも外しておき、別の洋服に付け替えたり飾りにしたり。
「手製のジャムを差し上げるときには、びんのふたにボタンを貼ってアクセントにします。ちょっとかわいいでしょう?」
〈撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美〉
山本ふみこ(やまもと・ふみこ)
随筆家。暮らしまわり、生活と社会を見つめる多くのエッセイを執筆。「ふみ虫舎通信エッセイ講座」主宰。『家のしごと』(ミシマ社)など著書多数。
インスタグラム:@y_fumimushi
ブログ:https://www.fumimushi.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです