(『天然生活』2020年8月号掲載)
安斉さんに教わる、残りものの使い方
精米する際に出る米ぬかの利用法と、使い道に困る野菜の葉を使った、アイデアレシピを教えてもらいました。
米ぬかの利用法
玄米を自宅で精米する安斎さん。「たけのこをゆでるときや、ぬか漬けをつくる以外にも使える」と教えてくれたのは、油の汚れ落としと火付けとしての利用法です。
使い方
1 油で汚れたフライパンに、米ぬかをふりかけ、キッチンペーパーで拭って汚れを落とす。
2 米ぬかとキッチンペーパーは可燃ごみとして捨てるか、着火剤として利用し、フライパンに粉末の廃油石けんと水をかけて混ぜ、分解させてから水で洗う。
*揚げ物などでたくさん廃油が出たときは、米ぬかを多めに入れ、米ぬかに油を十分に吸わせたものを可燃ごみとして捨てればOK。
セロリの葉のオイルペースト
セロリは隠し味として活躍する野菜のひとつ。使いきれない葉の部分は、ぜひペーストに。
炒めものやスープ、オムレツをつくる際に少量入れると、味に奥行きが生まれます。
材料(つくりやすい分量)
● セロリの葉、オリーブオイル | 1:1を目安 |
● 塩 | セロリの葉の重量の10% |
つくり方
フードプロセッサーにすべての材料を入れ、攪拌する(ペースト状になればいいので、オイルは少なくてもよい)。びんに分けて保存する。
*びんにペーストを入れたあと、ふたをするようにオリーブオイルを注ぐとカビにくい。
*開封前は冷暗所で1カ月、開封後は冷蔵庫で1週間保存可能。大量の場合は保存袋に入れ、冷凍保存しても
〈撮影/古瀬 桂 取材・文/遊馬里江〉
「たべるとくらしの研究所」 安斎伸也さん・明子
(たべるとくらしのけんきゅうじょ/あんざい・しんや、あきこ)
北海道・蘭越町で、食と暮らしを研究中。加工品は、オンラインストアにて不定期で販売。月に1度、札幌の「庭キッチン」の厨房を担当。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです