(『天然生活』2020年10月号掲載、『天然生活web』初出2022年9月15日)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
在宅避難が難しい場合の車中泊
在宅避難ができない場合、安全な場所に車を停めて車中泊をする方法も。車中泊を一度しておくと、どこに工夫が必要かわかります。災害時、どこなら安全に車を停められるか、事前に探しておくのもおすすめ。
車はプライバシーが確保しやすいことに加えて、けが人を運ぶ際や、買い出しにも使えます。災害時にはガソリンが入手しづらくなるので、ふだんからガソリンは半分以上ある状態を保つように心がけて。車には、クッションやタオル、洗濯ひもやランタン、アイマスクなどの防災グッズをまとめてトランクに。
もしもの車中泊に備えておくこと
● かぎは安全な場所に置いておく
● ガソリンは半分以上をキープしておく
● ふだんの駐車場の安全を確保しておく
車中泊は、エンジンはかけないのが原則
命にかかわる寒さや暑さでなければ、アイドリングストップで。降雪地域では、アイドリング駐車で一酸化炭素中毒になる危険が。バッテリーが上がらないように注意も。
車中泊を快適にするポイント
適度に体を動かす
ずっと同じ姿勢でいると、エコノミークラス症候群になるリスクがあります。適度に体を動かす、弾性ストッキングを利用するなどを心がけましょう。
シートはフラットに
車中泊避難では、座席がフルフラットになることがポイントです。段差やすき間がある場合は、クッションやタオルで平らにします。
窓をふさいでプライバシーを確保
窓に新聞紙を貼ったり、服やタオルをひもで吊るしたりして、目隠しをすることで、安心できるプライベート空間をつくります。
在宅避難が難しい場合のテント泊
アウトドアブームでキャンプを楽しんでいる人も多いはず。自宅の代わりにテントでアウトドア生活を楽しみながら避難するのも選択肢です。
避難生活は長期化することも少なくないので、キャンプグッズをそろえるときは、余裕のあるサイズや、質がよいものを選ぶのが正解。テントや寝袋などの最低限のキャンプグッズがあれば、そのほかは家にあるものを上手に活用すれば大丈夫です。
テント避難に適している場所は、周囲が夜間は明るすぎない平らなところで、避難所や水の供給場所が近いことなどが条件となります。災害の状況によって、避難場所を柔軟に変えられるのもテント避難のメリットといえます。
テント泊を快適にするポイント
余裕のあるサイズを選ぶ
テントのサイズは、避難生活がストレスなく過ごせるように大きめがおすすめです。家族4人なら、5〜6人用のテントを選ぶとゆったり寝られます。
自立型テントを選ぶ
テントを支えるペグや張り綱がなくても、ポールを通すだけで自立する「自立型テント」が設営も簡単でおすすめです。
グランドシートは2枚敷く
床に敷くグランドシートを2枚重ねにすることで、地面からの熱や冷気、湿気を防止したり、水が染み込んだりするのを防ぎます。
設営は入り口を風下側に
テントの入り口は風下に。風上を入り口にするとテント内に風が吹き込んで、テントが倒れたり、壊れたりする原因になります。
〈監修/永田宏和(プラス・アーツ) イラスト/須山奈津希 取材・文/工藤千秋〉
教えてくれた人
永田宏和(ながた・ひろかず)
NPO法人プラス・アーツ理事長。国内外で防災教育普及に取り組み、企業の防災アドバイザーも数多く務める。『防災イツモマニュアル〜今こそ、在宅避難の準備をしませんか〜』(ポプラ社)などを監修。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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