• 植物の力を借りて、すこやかさを保つ方法を、蓼科でハーブショップを主宰する萩尾さんに教わりました。今回は、暑い日に持ち歩きたい、チンキと精油を使った「スプレーとハンドジェル」について。
    (『天然生活』2020年8月号掲載)

    外出先で気をつけたいこと

    外出するときは、ウイルスの感染予防を念入りに。チンキを使ったマスク用スプレーと消毒用のハンドジェルがあれば安心です。どちらも冷暗所に保存し、2週間くらいで使い切ってください。

    手づくりのチンキを使って
    マスクのための抗菌スプレーのつくり方

    画像: 手づくりのチンキを使って マスクのための抗菌スプレーのつくり方

    マスクにひと吹きすれば抗菌&嫌なにおいも軽減。刺激が少ないのでお子さんのマスクにも安心して使えます。

    材料(つくりやすい分量)

    ●抽出したチンキ(ドライスパイス系、フレッシュハーブ系どちらでも可)14mL
    ●精製水6mL(チンキと精製水を7:3の割合で)

    用意するもの 

    アルコール対応のスプレーボトル

    つくり方

    スプレーボトルにチンキと精製水を入れてよく混ぜる。

    画像: マスクに直接スプレーして着色が気になる場合はキッチンペーパーを使って。フィルターの役目にもなる

    マスクに直接スプレーして着色が気になる場合はキッチンペーパーを使って。フィルターの役目にもなる

    画像: マスクとキッチンペーパーでハーブを挟む方法も手軽でおすすめ。息で温められて香りが穏やかに漂う

    マスクとキッチンペーパーでハーブを挟む方法も手軽でおすすめ。息で温められて香りが穏やかに漂う

    精油を使って
    無水エタノールを使ったマスク用スプレーのつくり方

    精油と高濃度アルコールのパワーで抗ウイルス効果がアップ。ドアノブなどの除菌、手指の消毒にも使えて便利です。

    材料(つくりやすい分量)

    ●ホーウッド精油1滴
    ●ティートゥリー精油1滴
    ●無水エタノール7mL
    ●精製水3mL

    用意するもの 

    アルコール対応のスプレーボトル(遮光タイプがベター)

    つくり方

    スプレーボトルに無水エタノールと精油を入れ、精製水を加えてよく混ぜる。

    精油を使って
    アルコール入りのハンドジェルのつくり方

    画像: 精油を使って アルコール入りのハンドジェルのつくり方

    手を洗えないときは消毒用のハンドジェルをよくすりこんで。さらっとしてべたつかず、すっきりした使い心地。

    材料(つくりやすい分量)

    ●ティートゥリー精油4滴
    ●レモングラス精油4滴
    ●無水エタノール15mL
    ●ジェル基材25g

    用意するもの

    チューブタイプの容器

    つくり方

    小さめのボウルなどにジェル基材を入れ、無水エタノールを5回くらいに分けて加えてその都度よく混ぜる。分離せずになめらかになったら精油を加えてよく混ぜて、チューブ容器に入れる。

    画像: チューブ容器は持ち歩きやすく、衛生的で使いやすい。ジェルをチューブ口から吸い込んで詰める

    チューブ容器は持ち歩きやすく、衛生的で使いやすい。ジェルをチューブ口から吸い込んで詰める



    〈監修/萩尾エリ子 撮影/寺澤太郎 取材・文/熊坂麻美〉

    萩尾エリ子(はぎお・えりこ)

    ハーバリスト。ナード・アロマテラピー協会認定アロマ・トレーナー。長野・茅野にて薬草店「蓼科ハーバルノート・シンプルズ」を営み、ハーブティーや精油の販売のほかアロマテラピーにまつわる講座も開催している。著書に『香りの扉、草の椅子』(扶桑社)ほか。11月上旬に、『天然生活』での連載をまとめた、『あなたの木陰』を発売予定。

    蓼科ハーバルノート・シンプルズ
    長野県茅野市蓼科豊平10284
    ☎0266-76-2282
    営業時間:9:00〜18:00 休日:水曜
    https://www.herbalnote.co.jp/

    ※ 精油、ハーブウォーター、植物油などは健草医学舎/プラナロムを使用
    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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