(『天然生活』2021年11月号掲載)
病気のもとになりそうなことを徐々にやめていく
「胃腸が弱いので、健康的な生活をすることが体調維持のすべてにつながっています」という鈴木えりこさん。30代のころ、仕事が忙しくなると急性腸炎になることがあり生活を変えようと決めました。
「まず食べものを見直しました。菜食中心に切り替え、はじめはビーガンから試して、長年かけて自分に合うようにゆるめていき、いまは魚や卵も食べるようになりました」
食事は地場産の野菜やオーガニックのものを。いろいろな種類をバランスよく食べられるように自宅での食事を心がけています。
そして、もともと、鈴木家はがんの家系。がん検診は毎年欠かしません。病気のもとになりそうなことをゆるやかに見直しています。
「毎日のシャンプーやリンスをやめました。市販の化粧品もほとんどつけません。コロナ禍になってからは白髪隠しもやめました」
健康のためと思ってやめたことで、体だけではなく心にもよい変化があったといいます。
「白髪染めをやめると老けるよ、といわれていましたが、年相応の自分になり、以前よりもより自然にいられるような気がします」
ゆるやかに、できることから見直す。健康のための積み重ねが、病気から体を守ってくれます。
1 毎日のシャンプーやリンスをやめて、化粧品も自家製
毎日ぬるま湯で髪の汚れを洗い流し、3~5日に1回、オーガニックシャンプーで洗っている。体は無添加石けんで洗う。化粧水は精製水とオーガニックのグリセリンに精油を加えた自家製のもの。リップクリームもみつろうワックスとホホバオイルで手づくりする。日焼け止めは無添加のものを。
「添加物や化学物質が入っていないと、水も汚さないから気持ちがいいなと思います」
2 なるべくオーガニックな食事を心がける
食事はお昼を中心に、朝と夜は軽く。野菜をメインに、自家製の漬物や梅干し、自家製味噌、塩麴などで発酵食品を多く摂るように心がけている。自家製の味噌や梅干しは夫の手づくり。小麦粉は体に合わないので、なるべく摂らなくなったそう。
「バターやチーズ、牛乳、白砂糖は使わず、オリーブオイルやアマニ油、米油、豆乳、きび砂糖などを。おやつはおせんべいをときどきいただきます」
3 心と体のために歩く
以前はジムに通っていましたが、いまは特別な運動はしていないので、歩くことを心がけています。1日5,000歩から1万歩が目標。ひと駅分歩いたり、仕事の下見に徒歩で行くことも。腰痛やだるさ、いろいろ考えてしまい心がもやもやするようなときは、歩くと心と体がすっきりするそう。
「歩かないと体調が悪くなることも。歩いたあとにヨガをして瞑想すると、完全にリセットできます」
4 冷えとりをする
服部みれいさんに冷えとりを勧められて以来、下半身を冷やさないように気をつけている。秋冬は靴下を3~5枚、レギンスを2~3枚はき、その上にレッグウォーマーを重ねる。麻、オーガニックコットン、カシミヤ、シルクなどの天然素材を愛用。最近は色染めしていないものが好きだそう。
「カシミヤのレッグウォーマーは足元が冷えるときに、季節問わず使っています。高齢の母も愛用中です」
病気にならないための私のお守り
プロポリス液
風邪をひく前に、のどで治すために愛用しているのが、プロポリス液。出かける前と帰宅後、必ず10滴ほど水に入れて、のどに染み込ませるように飲んでいます。
〈撮影/尾嶝 太〉
鈴木えりこ(すずき・えりこ)
スタイリスト。自然由来やサスティナブルなアイテムについての造詣が深い。紅茶や精油、竹製の歯ブラシなどを扱うオンラインショップ「FUCANE」をオープン。https://fucane.stores.jp/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです