(『病気を遠ざける暮らし方』より)
皮からおいしい中華まんづくり
わが家では、天然酵母を使ってパンや、ピザをつくりますが、中華まんもそのひとつ。発酵の時間はかかりますが、2~3倍にふくらむまでほうっておいて大丈夫です。
ふわふわの皮のおいしさを実感すれば、かかった手間や時間も忘れてしまうほど。中に入れる具(あん)は、お好みでどうぞ。
中華まんの生地をつくるときには、安定感のある「ホシノ天然酵母」(生種)を使います。酵母と麴を小麦粉、米などで自然培養し、商品化されたものですが、失敗が少なく生地が安定し、もっちりとした仕上がりになります。この生種は水と合わせ、2日ほど発酵させてから使います。短い時間でつくりたいときは、手軽な「白神こだま酵母」(ドライタイプ)も使えます。
なお、中華まんのつくり方は、皮とあんに分けて、さらに蒸し方とともに紹介します。
中華まんの皮のつくり方
材料(10個分)
● 強力粉 | 150g |
● 薄力粉 | 150g |
● きび砂糖 | 30g |
● 塩 | 3g |
● ホシノ天然酵母(生種30gを、水135mLで合わせ2日間発酵させたもの)または白神こだま酵母(ドライタイプ3gを、水170mLで合わせたもの) | |
● ベーキングパウダー(アルミフリーのもの) | 大さじ1/2 |
つくり方
1 ボウルに材料を入れ、なめらかになるまでよくこねる。
2 よくこねた1の生地をまとめ、常温においておく。
3 数時間たって、2~3倍にふくらんだら、10等分にして丸め、15分ほどおいておく(ベンチタイム)。
中華まんのあんのつくり方(一例。あんの中身はお好みで)
材料(10個分)
● 高野豆腐 | 2枚 |
● はるさめ | 15g |
● 玉ねぎ | 80g |
● しいたけ | 1~2枚 |
● 長ねぎ | 10cm |
● ゆでたけのこ | 50g |
● にんにく、しょうが(各みじん切り) | 各1片 |
● 調味料(塩、こしょう…各適量、しょうゆ、みそ…各大さじ1と1/2、みりん…大さじ1) | |
● 水溶きくず粉(くず粉大さじ1/2を、水大さじ2~3で溶く) | |
● ごま油 | 小さじ1 |
つくり方
1 高野豆腐は水で、はるさめは湯で戻し、水けをきってみじん切りにする。玉ねぎ、しいたけ、長ねぎ、ゆでたけのこもみじん切りにする。
2 フライパンに油少々(分量外)、にんにく、しょうがを入れて弱火で熱し、香りが出たら1の具材を加えて炒める。
3 フライパンの具材は調味料で調味し、水溶きくず粉でとろみをつけ、ごま油を加えて混ぜたら、冷ましておく。
中華まんを蒸す
1 中華まんの皮をのばして、中華まんのあんを包み、乾燥しない場所におく。
2 蒸し器を準備しておく。
3 中華まん全体が、2倍くらいにふくらんだら、蒸し器で15分ほど強火で蒸す。
〈撮影/成田いつか〉
本記事は『病気を遠ざける暮らし方』(講談社ビーシー)からの抜粋です
本間真二郎(ほんま・しんじろう)
医師。那須烏山市国民健康保険七合診療所所長。2001年より3年間、アメリカにてウイルス学、ワクチン学の研究に携わる。帰国後、大学病院での勤務を経て2009年、栃木県那須烏山市に移住。那須烏山市にある「七合診療所」の所長として地域医療に従事しながら、自然に沿った暮らしを実践している。主な著書に『感染を恐れない暮らし方 新型コロナからあなたと家族を守る医食住50の工夫』(講談社ビーシー/講談社)、『新型コロナ ワクチンよりも大切なこと』(講談社ビーシー/講談社)など。最新著書『病気を遠ざける暮らし方』(講談社ビーシー)が発売中。
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「自然に沿った暮らし方が、すべての病気を遠ざける」という考えの自然派医師・本間真二郎先生。2023年春、「できる限り、人まかせにしない暮らし方」を追求し、食べ物、水、電気なども自給する新たな暮らしを始めました。
「どのような生活が自然に沿っているかは、腸内細菌や微生物によいかどうか、これらにダメージを与えないかどうかで判断すればいいのです」という本間先生。麹づくり、みそづくりから、毎日食べているものまで、腸内細菌を元気にするレシピとともに、きょうから少しでも自然に近づくための1冊ができました。