(『天然生活』2019年10月号掲載)
金子由紀子さんの「平日のこつこつ家事」
とかく忙しい平日には、時間がなくても数分でできるパパッと家事を。日曜に仕込んだ食材があるので、料理もあっという間に完成します。
「床やテーブルにものが出しっ放しだと、いかにも散らかって見えるし、まとめ掃除のときに回収から始めないといけないので大変。そこで、平日の“とりあえず”が効果を発揮するんです。私は、とりあえずのもの入れや、家族の仕分け用にかごをフル活用しています。床にものがないだけで、掃除の手間がずいぶん省けますよ」
月〜金曜日 週1〜2回の家事計画
掃除 脱いだ靴をそろえ、たたきを掃く
脱いだ靴は靴箱の下のスペースにそろえておく。靴が目に入らなければ、玄関は気持ちよく整って見えるもの。毎日でなくても、砂やほこりが気になるときには軽く掃き掃除を。
掃除 使ったあとに蛇口を手でひとなで
たまるほどに落としにくくなる水まわりの汚れ。軽く掃除しておけば大掃除の必要がなくなる。蛇口は、就寝前に洗面所を使ったときに手で水をかけながらなでるだけでピカピカに保てる。
掃除 洗顔後のタオルで鏡をアルコール拭き
洗面所で一日使い終わったタオルを、洗濯かごに入れる前に掃除に活用。鏡にアルコールをシュッとして空拭きすれば、跡が残らずひと拭きできれいになる。洗面台も同じタオルで拭く。
掃除 部屋は四角くフロアモップをかける
掃除機をかけるのは日曜なので、平日に掃除するのはほこりのたまりやすい部屋の隅くらいで十分。三角形で壁際にフィットするフロアモップを、すぐに取り出せる場所に置いておく。
片付け “とりあえず”かごを持って部屋を一周
あちこちに散らかったものを片づけるのは意外と時間がかかる。そこで、使ったものを一時的に入れておく“とりあえずかご”が活躍。平日はかごに入れるだけ。日曜に定位置に戻す。
掃除 気づいたらブラシでほこりをなでる
テレビ、ピアノ、パソコンはほこりの3大たまる場所。リビングにブラシを置いておき、気づいたときにさっとひと撫でするのを習慣にしている。ブラシはレデッカー社の山羊毛のもの。
平日夜の家仕事時間割表
夜の時間は限りのあるもの。段取りよく家事をこなすために金子さんの時間割を参照しつつ自分の時間割をつくりましょう。
18:00 | 帰宅 |
◻︎靴をそろえる ◻︎上着やバッグを定位置へ ◻︎郵便物の仕分けと処理 ◻︎( ) | |
18:30 | 夕食の準備、お風呂の支度 |
19:00 | 夕食 |
19:30 | ◻︎明日の準備 |
20:00 | ◻︎部屋をさっと片づけ、ごみをまとめる |
20:30 | ◻︎靴・服のチェック ◻︎( ) |
21:00 | 入浴 |
21:00 | ◻︎明日の持ち物・行き先のチェック ◻︎( ) |
22:00 | 自由時間 ◻︎( ) |
就寝 ◻︎( ) |
〈撮影/滝沢育絵 取材・文/黒澤 彩〉
金子由紀子(かねこ・ゆきこ)
物を持ちすぎない、シンプルライフを提案する。夫と子ども2人の4人家族。著書『50代からやりたいこと、やめたこと』(青春出版社)など。
(『天然生活』2019年10月号掲載)