「二十四節気」は太陽の運行をもとに一年を24等分したもので、それぞれの長さは約15日間です。意識することで、移りゆく季節をより感じられるようになります。今回は「冬至」のご紹介です。
(『天然生活手帖2023』より)
(『天然生活手帖2023』より)
冬至(とうじ) 12月22日〜1月5日
※日付は2023年のもので、その年によって多少前後する場合があります。
冬のまんなか、明日からは昼間の時間が長くなっていきます。
このため、冬至の春迎えのお祝いは世界各地に見られるもの。
共通する火焚きの風習は、やはりまだ寒い時季だからということでしょうか。
みかんが色づいてきて、大いに出回っています。
冬の貴重なビタミンC源。
山ほど食べて風邪予防を。
季節の言葉 寒禽(かんきん)
冬の季語。
寒さのなかで、身を寄せ合う鳥たちの総称。
暖をとろうと羽を膨らませ、まん丸になったふくらスズメのかわいさは、図案にも。
季節の植物 ヤブコウジ
林の日陰で、小さく育つヤブコウジ。
冬になるとつやのある赤い実が熟し、愛らしい姿となります。
山を歩いていて、見つけたときは感激です。
文・絵/平野恵理子
本記事は『天然生活手帖2023』(扶桑社)からの抜粋です
平野恵理子(ひらの・えりこ)
イラストレーター、エッセイスト。1961年、静岡県生まれ、神奈川・横浜育ち。山歩きや旅、暮らしについてのイラストとエッセイの作品、また暦に関する著作も多い。著書に『六十一歳、免許をとって山暮らし』『五十八歳、山の家で猫と暮らす』(ともに亜紀書房)、『草木愛しや 花の折々』(三月書房)、『にっぽんの歳時記ずかん』(幻冬舎)など。山梨・八ヶ岳南麓在住。
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