(別冊 天然生活『小川糸さんの春夏秋冬を味わうシンプルな暮らし』掲載)
住まい編
ペアガラス+ロールスクリーンで外の冷気を遮断
「東西南北、どこにいても森が見えるように窓を配置してもらった」という新しい小屋。これらの窓はすべて、断熱性の高いペアガラスです。そこにロールスクリーンをかけて、外の冷気が少しでも入ってこないようにします。
そのほかの防寒対策は、薪ストーブで小屋全体を温めること。そして何より大事だと考えているのは、自分自身が暖かい格好をすることです。
「小屋の中をむやみやたらと温めるより、自分がしっかり着込む方が理にかなっている気がします」
お出かけ編
機能性を重視して、急な天気の変化にも対応
急に雨が降ったり、風が吹いたり。標高1,600mの山の中は、天気が変わりやすいのが特徴です。そんな天気でもあわてないためには、機能性の高いゴアテックスやダウンのコートが必須。
「花柄のゴアテックスのコートは、ベルリンで買ったもの。風をしっかり遮断してくれるので、中にフリースなどを1枚着れば十分防寒できます」
東京にいるときは、着ると暑すぎてなかなか出番のなかったダウンコートや分厚いミトンも、この土地でなら大活躍するはずです。
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<撮影/柳原久子 取材・文/嶌 陽子>
小川 糸(おがわ・いと)
デビュー作 『食堂かたつむり』(2008年)以来、『ツバキ文具店』『ライオンのおやつ』など、30冊以上の本を出版。作品は英語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語などに翻訳され、さまざまな国で出版されている。公式サイト「糸通信」https://ogawa-ito.com/ では不定期で日々の出来事を綴っている。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです