(『DEN PLUS EGGの家づくりノート』(扶桑社)より)
自宅に合うパーツを、自分好みに選ぶ楽しみ
ヨーロッパでは何百年も前の古い家を購入し、DIYで少しずつ手を加えつつ暮らしている人がたくさんいます。日本では家づくりというとプロに任せるものと思いがちですが、たとえば洗面所のタオルバーやドアノブを付け替えるなど、DIYビギナーでも簡単にできることが実はたくさんあります。
今回はその一部を、紹介します。
01 アンティークフックを取り付ける
アイアンや真鍮といった本物の素材を使ったパーツを使うことで、空間がぐっと洗練され、お気に入りのコートやジャケット、帽子を掛けるたびにうれしくなります。壁にあまり傷をつけたくない場合は、横長の古材にフックをビスで固定し、額縁用金具などを使って取り付ける方法も。
02 タオルバーをつける
洗面所やレストルームのタオルバーとしてだけではなく、S字フックと合わせてキッチンツールを吊り下げるなど、バーは壁面を有効に使えるアイテム。フックと同じく、真鍮やアイアンといった、使うほどに味わいが増していく素材であることがポイント。空間に占める面積は小さいながらも、全体の統一感に影響するアイテムです。
03 チェストの引き手やノブを付け替える
土台となる木肌の色に応じて、引き立ちそうなアンティークパーツに付け替えるだけ。見慣れた家具に年代物のような落ち着きと風格が生まれ、愛着がさらに深まります。フックやタオルバーと同じく、ビスも真鍮製のものを。もともとの木の風合いを生かすほか、全体を好きな色に塗装するのも素敵です。
04 ドアノブを付け替える
ドアノブを自分で付け替えるのは少し手間ですが、ハンドル(取っ手)として取り付けるなら、DIYビギナーでも手始めにトライしやすいそう。工具を使って元のノブを外したら、基本的には、台座、ノブと固定していくだけ。ドアノブをアンティークのものに替えるだけで、表情が一変することに驚くはず。真鍮やガラスなど材質はさまざまですが、自宅のドアに合いそうなものをあれこれ探すのも楽しい作業のひとつ。
ドアノブのほか、表示錠やドアノッカーにも、アンティークには現代にはない質感や人間味を感じるデザインのものがたくさん。これというドアパーツに出合ったら、ひとまず買っておき、将来の家づくりのために寝かせておくのもおすすめですよ。
<撮影/山口 明 取材・文/野崎泉 編集/鈴木理恵>
DEN PLUS EGG(デン・プラスエッグ)
ヨーロッパのアンティークパーツなどの素材にこだわり、経年変化によって味わいの深まる住まいや店舗づくりを提案する会社。リフォーム、リノベーション、注文住宅の設計・施工を行うほか、物件探しを行うための不動産も運営。オリジナルキッチンの専門部門もあるほか、海外買い付けの家具や雑貨、リネンの販売も行い、心地いい暮らしのためのインテリア環境もサポートしている。著書に『DEN PLUS EGGの家づくりノート』(扶桑社)。
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※記事中の情報は『DEN PLUS EGGの家づくりノート』掲載時のものです
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