(『天然生活』2023年1月号掲載)
「リビング・ベランダ」の大掃除は、ほこり汚れをきれいに
窓は晴れか曇りの日に外側を掃除するところからスタート。こうすることで、内側を掃除したときに、汚れが落ちているか確認しやすくなります。窓の数が多いときは、内側の窓は何日かに分けてもいいでしょう。マンションなど、ベランダに水をホースでまけないときは、ペットボトルを利用して。
作業の順番
天気を見ながら計画を
窓 → 窓のサッシ → ベランダ → 窓
1 窓
作業時間の目安:1カ所30分
窓の外側汚れは砂や泥。水で洗い流せばOK。水を弾く油汚れの部分は重曹水で。
1 曇りや晴れた日に窓の外側を掃除する。ホースで水をかけるかスプレーして、上から下にスクイージーをかける。右利きの人は右側から左側に向かって作業すると楽。最後にマイクロファイバークロスでからぶきする。
2 下にたまった汚れは、水で濡らして固くしぼったマイクロファイバークロスでふき取る。
3 スクイージーをかけて水を弾くところは油汚れなので、基本の重曹水に浸したマイクロファイバーでふき取る。
4 内側は水をスプレーして、1 2と同様に掃除する。水を弾くところは3同様にふき取る。
掃除が楽になる工夫
アルコール水スプレーでカビ予防
結露しやすい窓には、最後に基本のアルコール水をスプレーして乾いたマイクロファイバークロスでふき取る
2 窓のサッシ
作業時間の目安:1サッシ10分
歯ブラシではサッシの隅まで届かない。細ブラシでしっかり泥やほこりをかき出して。
1 2Lのペットボトルに水を入れ、サッシの溝が軽く湿る程度に水を流す。
2 サッシ用の細ブラシで泥や砂、ほこりをかき出すようにして、汚れをゆるませる。
3 ペットボトルの水で洗い流し、乾いたマイクロファイバークロスでからぶきする。
3 ベランダ
作業時間の目安:30分
最初にブラシノズルを付けた掃除機で全体を掃除。しつこい汚れは、バスブラシでこすり落として。
1 ベランダ全体のごみや泥、ほこり汚れをざっと取り除く。ブラシタイプのノズルを取り付けた掃除機を使うと便利。
2 汚れている部分に水をまき、バスブラシでこすり洗いする。とくに排水溝付近が汚れているのでていねいに。
3 ホースか、ペットボトルに水を入れて、汚れを水で流す。
[余力があれば]
照明器具
天井じか付けのシーリングライトはカバーを外し、シーリングカバーを石けんで洗う。仕上げに基本のアルコール水をスプレーし、マイクロファイバークロスでからぶき。電球は基本のアルコール水をスプレーしたマイクロファイバークロスでふき取る。取り外せない照明器具は、柄付きのハンディワイパーでほこりを取る。
シーリングライトの内側には虫が入り込んでいることもあるので定期的に掃除を。
エアコン、家具
ハンディワイパーで家具やエアコンの外側のほこりをふき取る。エアコンのフィルターは、本体から外して掃除機でほこりを吸い取る。全体をざっと濡らして、泡立てた石けんとブラシで水洗い。基本のアルコール水をスプレーしてから乾かす。
カーテン
洗濯タグを確認して、洗えるものは晴れた日に洗濯してそのままカーテンレールにセットして乾かす。結露が気になる窓のカーテンはカビ予防策として、毎日、カーテンの下の部分に基本のアルコール水をスプレー。
洗えるタイプのカーテンなら、そのままカーテンレールにつけて干して乾かす。
<監修/本橋ひろえ 取材・文/工藤千秋 イラスト/須山奈津希>
本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)
理系出身の知識を生かした科学的な解説を主婦目線で行う「ナチュラルクリーニング講座」が人気。著書に『ナチュラルおそうじ大全』(主婦の友社)など。ブログ:安心♪ 安全♪ ラクチン♪ Natural Cleaning
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです