(『天然生活』2023年2月号掲載)
「こうでなきゃ」と現状を縛らず、柔軟に暮らしをクリエイトしていくことがカギ
アイデア #1
動きをシミュレーションして調理
![画像: 引っ越し時にバーと棚を造作してもらい収納力はアップ。コンパクトゆえ「1歩、2歩動くだけで作業できて楽」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/01/15/01459f08536f150cded3768f8e6bab669d4a1850.jpg)
引っ越し時にバーと棚を造作してもらい収納力はアップ。コンパクトゆえ「1歩、2歩動くだけで作業できて楽」
コンロは2口の小さなキッチン。食材や道具を渋滞させず、スムーズに調理をするために、料理に入る前にひと通りの流れをシミュレーションしておきます。そして、片づけながら調理をすることもポイント。そうすれば、少ない道具でもまかなえる。
「料理は頭を使うし、色彩感覚や季節感も欠かせないアートでもあると思います」
アイデア #2
古い物に手を加え使いつないでいく
![画像: ギフトでもらうリボンや、箱、服のボタンなどもストックし、出番を待っている](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/01/15/3fd81f66215e89e1b3625e2432c234a4b3ccc871.jpg)
ギフトでもらうリボンや、箱、服のボタンなどもストックし、出番を待っている
![画像: 繊細なシフォンの布を重ねてコサージュに。一部は着物の帯揚げをリユース](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/01/15/0cb1ebc45153b1b2f01c3504ae922de660e033b0.jpg)
繊細なシフォンの布を重ねてコサージュに。一部は着物の帯揚げをリユース
「古い物も愛でるだけではなく、暮らしで使ってこそ生かされます」
アンティークのレースやリボンを組み合わせてアクセサリーにしたり、布をパッチワークにしてストールにしたり、多彩に生まれ変わらせています。制作過程でできるハギレも捨てずにストック。箱のデコレーションに使うなど、きっちり使い切り。
![画像: お菓子箱にシールを貼ってソーイングボックスに。ピンクッションはハギレリメイクに最適で、たくさんつくりギフトにする](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/01/15/301df4417c66daf8232545e0a3d5b23731301ab7.jpg)
お菓子箱にシールを貼ってソーイングボックスに。ピンクッションはハギレリメイクに最適で、たくさんつくりギフトにする
アイデア #3
ひとつの道具を多用途に使う
![画像: オムレツをつくるときは、カフェオレボウルでミキシング](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/01/15/0e16ef33870306c900d1a58426315a6cddd22c9b.jpg)
オムレツをつくるときは、カフェオレボウルでミキシング
![画像: オーブンは大きな皿の収納場所に。「狭いキッチンですが、気にせずどんどんお客さんを招きます」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/01/15/db8fe15d7ba687cd8088653ad8895ea1ef8d6c6f.jpg)
オーブンは大きな皿の収納場所に。「狭いキッチンですが、気にせずどんどんお客さんを招きます」
専用の道具はほとんど持たず、ひとつのものを多用に使い回すのが得意な田中さん。たとえば、ボウルは使わずカフェオレボウルで済ましたり、大きなお皿をトレイのように使ったり。
不便を感じたとき、何かを買い足すのではなく、あるもので何とかならないか? 考えることが、暮らしの訓練にもなっています。
<撮影/近藤沙菜 取材・文/鈴木麻子>
田中靖子(たなか・やすこ)
ヨーロッパで買い付けたアンティークのリネンや食器、小物類のほか、衣類などを東京・吉祥寺で販売。※来店の際は、事前予約を。インスタグラム@langepasse1986
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです