(『つくりおき発酵野菜のアレンジごはん』より)
初心者におすすめ、発酵野菜のつくりおき
“発酵食”と聞くと難しそう、手間がかかりそうと思うかもしれませんが、そんな初心者の方におすすめなのが発酵野菜のつくりおきです。
野菜を切って調味料と混ぜて漬けておくだけなので、とっても手軽につくれます。
「冷蔵庫に余った野菜を日持ちさせるためにつくってみようかな」くらいの感覚で始めてみてください。
食べものは発酵すると旨味成分が増えます。これが「発酵=おいしい」理由のひとつです。
だから、旨味たっぷりの発酵野菜さえストックしておけば、肉や魚と煮たり焼いたりしても味が決まりやすく、日々の料理が短時間でつくれます。
ぜひ肩の力を抜いてゆるやかに、おいしい発酵野菜でからだの内側から元気になりましょう。
きゅうりのみそ漬けのつくり方
保存:冷蔵で10日間
漬けて1日目はみずみずしく、日を追うごとに味わい深くなる。
材料(つくりやすい分量)
● きゅうり | 6本(約720g) |
● A | |
・みそ | 大さじ6 |
・みりん | 大さじ6 |
つくり方
1 小さいボウルでAを混ぜ合わせる。
2 きゅうりは塩適量(分量外)をまぶして板ずりし、水けが出たら洗い流す。半分の長さで斜めに切り、ビニール袋に入れる。
3 1を加え、空気を抜いて袋の口を結ぶ。冷蔵庫で1〜3日漬けて料理に使える。
きゅうりのみそ漬けを使って
鶏胸肉のごま酢あえのつくり方
しっとり柔らかなゆで鶏にきゅうりがパリパリッ。
材料(2人分)
● きゅうりのみそ漬け(上記参照) | 1本分 |
● 鶏胸肉(皮なし) | 1/2枚(約150g) |
● 塩こうじ | 小さじ2 |
● A | |
・白練りごま | 大さじ2 |
・薄口しょうゆ | 大さじ1/2 |
・米酢 | 小さじ1 |
つくり方
1 鶏肉はフォークなどで数か所刺し、塩こうじを塗って15〜30分ほど置く。
2 鍋に1、かぶるくらいの水を入れて中火にかける。沸騰したら裏返し、弱火で5分加熱する。ふたをして冷めるまで置く。
3 きゅうりは斜め薄切り、2はひと口大に裂いてボウルに入れる。Aを加えてあえる。
本記事は『つくりおき発酵野菜のアレンジごはん』(主婦と生活社)からの抜粋です
〈料理/真藤舞衣子 料理アシスタント/金木麗 撮影/清水奈緒 スタイリング/駒井京子 取材・文/廣瀬亮子〉
真藤 舞衣子(しんどう まいこ)
料理家。会社勤務を経て、1年間京都の大徳寺内塔頭にて茶道を学び、畑作業や土木作業をしながら生活をする。その後、フランスのリッツエスコフィエに留学し、ディプロマ取得。東京の菓子店での勤務を経て、赤坂にカフェ&サロン「my-an」を開店する。6年半営んだ後、山梨と東京の二地域居住を開始。料理教室や食育活動、レシピ・商品開発などを行っている。2014年には山梨に「my-an」を再オープン。発酵食品を使ったメニューにはリピーターも多い。2024年4月に著書『つくりおき発酵野菜のアレンジごはん』を発売。
◇ ◇ ◇
料理家・真藤舞衣子さんが提案する、発酵野菜のつくりおき。発酵野菜のつくりおきは、野菜を切って調味料と混ぜて漬けるだけでとても手軽。「冷蔵庫の余り野菜を日持ちさせるためにつくってみよう」くらいの感覚で気軽に始められます。
発酵とは旨味成分を生み出すこと。旨味成分が出た発酵野菜を1つストックしておけば、アレンジ料理も味が決まりやすく、時短になります。腸活はこつこつ続けることが大事。初心者の方でも発酵ごはんを日常的に摂りいれられる簡単レシピが満載の1冊です。