(『天然生活』2022年7月号掲載)
つくりおきを使ってささっとつくる、夏のワンプレート献立
なすとツナの煮もの、ししとうとじゃこのおむすび、ゴーヤーの玉子焼き
料理研究家の松田美智子さんに、夏野菜のつくりおきを使ってささっとつくる、ワンプレート献立「なすとツナの煮もの、ししとうとじゃこ、ごまのおむすび、ゴーヤーの玉子焼き」をのつくり方を教えていただきました。
なすとツナの煮物は、つくりおきの揚げなすを使って、コクをプラス。ししとう炒めは、じゃことごまを加えて、おにぎりに。塩もみしたゴーヤーを包んだ玉子焼きは、ほろ苦い甘さが絶妙。
お弁当感覚で食べられる、夏のワンプレート献立です。
使用する夏野菜のつくりおき
揚げなすを使って
なすとツナの煮もの
なすの程よい油でコクをプラス。たっぷりの針みょうががアクセントに。
材料(2人分)
● 揚げなす | 20本 |
● ツナオイル缶 | 140g(油をきる) |
● みょうが | 1個 |
● A | |
・水 | 200mL |
・酒 | 大さじ2 |
・しょうが(みじん切り) | 小さじ1 |
● 三温糖 | 大さじ1 |
● 薄口しょうゆ | 大さじ1と1/2 |
つくり方
1 みょうがは斜めにせん切りにして冷水にさらし、水けをしぼる。
2 厚手の鍋にAを煮立て、ツナを加えてほぐしながら煮る。揚げなす、三温糖を加え、強火で煮る。煮汁が半量ほどになったら薄口しょうゆを加えてさっと煮る。器に盛り、1をのせる。
ししとうの炒めを使って
ししとうとじゃこ、ごまのおむすび
ししとうによく合う組み合わせで。プチプチとした食感が楽しめる。
材料(2人分)
● A | |
・ししとうの炒め | 大さじ2 |
・ちりめんじゃこ | 大さじ2 |
・白炒りごま | 大さじ1 |
● 炊きたてのごはん | 茶碗2杯分 |
つくり方
ごはんにAを合わせ、手塩(分量外)をつけて、おむすびを4つ握る。
塩もみゴーヤーを使って
ゴーヤーの玉子焼き
甘めの卵焼きにゴーヤーの苦みが絶妙。時間をおいてから切ると美しい断面に。
材料(2人分)
● 塩もみゴーヤー | 1/2カップ |
● 卵 | 3個 |
● A | |
・酒 | 大さじ1 |
・三温糖 | 大さじ2 |
● 米油 | 適量 |
つくり方
1 卵はカラザを除いて溶きほぐし、Aを加えてよく混ぜる。塩もみゴーヤーはざく切りにする。
2 玉子焼き器に米油を熱し、余分な油は取りおく。
卵液を1/4量流し入れ、2回巻いたところに塩もみゴーヤーの半量を広げて最後まで巻き、端に寄せ米油を熱し、卵液を1/4量流してひと巻きする。これをもう一度繰り返す。
ラップで巻いて形をととのえ、粗熱が取れたら食べやすく切る。
〈料理・スタイリング/松田美智子 撮影/山田耕司 取材・文/結城歩〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした、家庭料理の教室を主催。子ども時代から身近だった保存食を基本に、いまの時代に合い理にかなった季節の味を楽しむレシピやアイデアをまとめた著書『季節の仕事』が復刊。近著に、『別冊天然生活 5つの調理法で大人の料理バイブル100』 (扶桑社ムック)がある。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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