(『天然生活』2023年8月号掲載)
ひとりで家事を抱え込まないことが大切
「洗面所はわが家の中心にあり、家族が必ず立ち寄る便利な場所なので、収納をもっと活用しようと、本来はタオルなどをストックする棚をパジャマなどの一時置き場に。洗濯が終わった靴下や下着もここに置き、各自がしまうルール。子どもたちはきちんと片づけないことが多いのですが、扉を閉めてしまえば気になりません」
16時にはいったん仕事の手を止め、晩ごはんの支度。子どもの塾がある日は、おかずを別に詰めてお弁当づくりもしているそう。
なお、トイレ、お風呂、洗面所など水まわりの掃除は2週間に1回のペースで家事代行サービスに依頼するため、日々の掃除はながらで軽くすませることが多いとか。
ひとりで家事を抱え込まず、家族に任せられるところは任せながらも、背後から細やかにサポートを。一人ひとりとコミュニケーションをとり、負担にならない仕組みづくりを一緒に考えることが大切だと気づかされました。
夜の家事リズム
夜16:00 かるく
毎日使うタオルや衣類は置き場所をひと工夫
タオル類はあえてストックを持たず、洗濯して乾いたら浴室の扉へ掛けるだけ。
「たたんでしまう作業がないので、管理はもちろん、買い替えのタイミングも見極めやすくなるメリットが。浴室横の棚は、家族それぞれが自由に使える衣類の一時置き場に。洗濯が終わった下着や靴下は棚に置いておき、片づけは各自に任せます」
夜16:00 かるく
定番の献立をボックスごとに分け、毎日の食事づくりを合理的に
「カレー」「パスタ」など、定番の献立やよく買う食材をボックス別にストック。
「オタフクお好み焼き」といった、わが家のお気に入りにも専用ボックスを。
「たとえば今日はカレーかな、という日はそのボックスを確認すれば、必要なものがそろいます。あまり冒険せず、定番を決めることで買い物や献立決めもスムーズに」
夜19:00 かるく
水まわりは定期的にプロに任せ、毎日の掃除はながらでさっと
お風呂、洗面所、トイレなど水まわりの掃除は、2週間に1回、プロに依頼。
「2時間の契約で、3カ所の掃除が約1時間半で終わるので、残りの30分で窓ふきなどをお願いすることも。おかげでそこまで汚れないので、使ったフェイスタオルをランドリーボックスに入れる前に洗面所をさっとふくなど、毎日の掃除は軽くすませます」
夜21:00 しっかり
一日の終わりに机を一掃し、翌日のやる気につなげる
子どもたちの宿題や、手塚さんの仕事で使うリビングの机は1日2回、登校後と就寝前に片づけるルール。
「食事スペースと分けているので、集中しているときは多少散らかっても大丈夫。色鉛筆などの文房具は、決まった引き出しにさっと入れるだけ。ケースに1本ずつしまうのは大変ですが、これなら簡単に片づくんです」
夜の時間割
16:00 | 洗濯物を片づけながら夕食の支度 |
18:00 | 夕食、片づけ |
19:00 | 入浴(最後に入った家族が掃除) |
21:00 | リビングの机の上を片づけ |
23:00 | 就寝 |
夜を助けるアイテム
母からの手づくりお総菜便
持ち手付きのバスケット
<撮影/辻本しんこ 取材・文/野崎 泉 構成/鈴木理恵>
手塚千聡(てづか・ちさと)
広告代理店勤務を経て、2017年より大阪を拠点にライフオーガナイザーとして、片づけサポートを中心に活動。個人宅に出張して荷物の整理や収納プランニングなどを行うほか、オンラインで講座や片づけ作業サポートを行う「片づく仕組みづくりプログラム」を定期的に開催する。https://laladual.com/、インスタグラム@tezukachisato
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです