(『天然生活』2023年8月号掲載)
今回使うお酢は
梅酢
梅干しをつくる際、塩漬けしたときに上がってくる水分。
「塩けがあるので、これだけでも味が決まります。私は塩分14%で梅干しをつくるので梅酢の塩分も低めですが、市販のものは20%前後のものが多い様子。自宅の梅酢を使う場合は、味をみながら調整を」とワタナベマキさん。
梅酢を使って
豚肩ロースの梅酢煮
疲労回復効果のあるビタミンBが豊富な豚肉。梅酢ならやわらかに煮上がり、さっぱりと味わえます。
材料(つくりやすい分量)
● 豚肩ロースかたまり肉 | 400g |
● 万願寺とうがらし | 5本 |
● A | |
・しょうが(皮つきのまま薄切り) | 1片分 |
・長ねぎの青い部分 | 1本分 |
・白梅酢、酒 | 各100mL |
・みりん | 50mL |
・水 | 700mL |
● ごま油 | 小さじ2 |
下準備
・豚肉は冷蔵庫から出し、室温に戻しておく。
つくり方
1 豚肉はキッチンペーパーで表面の水けをふき取る。
2 鍋にごま油を中火で熱する。1を入れ、全体に焼きめをつける。出てきた脂をキッチンペーパーでふき取る。
3 2にAを加える。ひと煮立ちしたらあくを取り除き、弱めの中火にしてふたをし、40分煮込む。半分に切った万願寺とうがらしを加え、さらに20分煮込む。
4 長ねぎの青い部分は取り除き、豚肉は食べやすい大きさに切って器に盛る。
*冷蔵庫で2~3日間保存可。
〈料理/ワタナベマキ 撮影/山川修一 スタイリング/竹内万貴 取材・文/福山雅美〉
ワタナベマキ(わたなべ・まき)
グラフィックデザイナーを経て、料理家として独立。シンプルだけど滋味深く、素材の味を引き出した料理が人気。インテリア、器、ファッションなど、センスあふれるライフスタイルが年代を超えて支持されている。『時間をかけて作りたい料理』(Gakken)、『マキさんの極上シンプルおにぎり』(ワン・パブリッシング)ほか著書多数。
インスタグラム:@maki_watanabe
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです