いままで、なんの気なしに取り除いていたその部分、実はおいしさの宝庫です。見逃していた野菜のうま味を知ったなら、味わいの幅がぐんと広がります。今回は、料理家のワタナベマキさんに、「とうもろこし」の使い切りレシピを教わります。
(『天然生活』2022年8月号掲載)
(『天然生活』2022年8月号掲載)
ひげも使って
とうもろこしとひげのチヂミ
とうもろこしのひげを使えば、ひとつの素材でふたつの食感。
材料(約12×18cm1枚分)
● とうもろこし | 1本 |
● とうもろこしのひげ | 1本分 |
● A | |
・薄力粉 | 大さじ2 |
・片栗粉 | 大さじ1 |
・塩 | ひとつまみ |
・水 | 60mL |
● ごま油 | 大さじ2 |
● 粉とうがらし(粗挽き) | 適量 |
つくり方
1 とうもろこしは皮をすべてむき、ひげの先端の茶色の部分を切り落として取り除く(ひげの下の青い部分はとっておく)。長さを半分に切り、包丁で実を削るようにしてはずす。
2 ボウルにAを入れて軽く混ぜ、1の実とひげの青い部分を加えてさっと混ぜる。
3 玉子焼き器、または小さめのフライパンにごま油を中火で熱し、2を流し入れて広げる。香ばしい焼き目がついたら裏返し、両面こんがりと焼く。食べやすい大きさに切って器に盛り、粉とうがらしをふる。
<料理・スタイリング/ワタナベマキ 撮影/公文美和 取材・文/福山雅美>
ワタナベマキ(わたなべ・まき)
料理家。旬の素材とシンプルな手順でつくる、日常のレシピで人気を集める。最近、畑を借りて自ら野菜を育てることに挑戦中。その経験を通して、ますます、食材を「食べきる」ことの大切さを実感するようになった。著書に『ワタナベマキの10の定番弁当』(扶桑社)など。https://maki-watanabe.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです