• 薬膳・発酵料理家の山田奈美さんに、7月におすすめの発酵料理と保存食のレシピを教えていただきました。発酵料理は腸内環境を改善し、免疫力向上の効果が期待できる食べ物として注目されています。物価の上昇が続くいま、お手ごろ価格の「旬」の食材をつかった保存食づくりを始める人も。栄養価が高いだけでなく、たくさん買ってもむだなく使いきれ、節約につながるのも魅力です。今回紹介するのは、「コーンクリーム」です。

    とうもろこしの薬膳的効能ついて

    とうもろこしは胃腸の働きを整えて、食物の消化吸収力を高め、気(生命エネルギー)を生み出します。

    また、体内の余分な質気や水分を排出する作用にも優れています。疲れがとれないとき、胃腸が弱って食欲が落ちているとき、むくみや尿の出が悪いときなどにおすすめです。

    とくに、とうもろこしのひげ根は、南蛮毛(なんばんもう)という漢方薬で、とうもろこしの実の部分よりも高いむくみ改善効果があるため、できるだけひげ根も一緒に調理しましょう。

    【保存食】コーンクリームのつくり方

    画像: 【保存食】コーンクリームのつくり方

    なめらかで甘いコーンスープは子どもの大好物。食べたい! というときに、すぐにリクエストに応えるためにも、コーンクリームをストックしておくと重宝します。

    缶詰や冷凍のものも売っていますが、旬の時季はぜひフレッシュな生のとうもろこしを使って手づくりしてみてください。

    甘味も香りもひと味違います。とうもろこしをシンプルに水だけで煮込んでいるので、そのままの味が味わえますし、いろいろ応用も効きます。牛乳や生クリーム、豆乳などでのばせばすぐにスープになりますし、クリームコロッケやグラタンなど、定番の洋食メニューも手軽につくれますよ。

    材料(つくりやすい分量)

    ● とうもろこし1本
    ● 玉ねぎ1/4個
    ● 植物油(菜種油やオリーブオイル)大さじ1
    ● 塩麹大さじ1
    ● 水300mL

    つくり方

     とうもろこしは長さを半分に切り、切り口を下にして立て、包丁などで実をそぎ取る。ひげ根はみじん切りにする。玉ねぎもみじん切りにする。

     鍋を中火にかけて米油を入れ、の玉ねぎとひげ根をじっくり炒めて甘味を引き出す。のとうもろこしを加えてさらに炒める

     塩麹と水、とうもろこしの芯を加えてふたをし、沸いたら弱火にして10分ほど煮る。

    画像: とうもろこしの芯は丸ごと入れて。芯から甘みや旨味がよく出る

    とうもろこしの芯は丸ごと入れて。芯から甘みや旨味がよく出る

     とうもろこしの芯を取り出してハンドミキサーで攪拌する。つぶ感を残したいときはミキサーにかける時間を短くし、なめらかにしたいときは長めにして、裏ごしする。

     粗熱が取れたら密閉容器に入れて保存する。

    ※冷蔵庫で4〜5日保存可能。製氷皿に入れて冷凍し、固まったらジッパー付き保存袋などで冷凍保存すれば、1カ月ほど保存可能。



    〈料理/山田奈美 イラスト/しらいしののこ〉

    山田奈美(やまだ・なみ)

    「東京薬膳研究所」の武鈴子氏に師事。東洋医学や薬膳理論、食養生について学ぶ。神奈川県葉山町のアトリエ「古家1681」にて薬膳の料理教室や発酵食品の教室を開催。季節の食養生を伝える活動を行う。著書に『いつもの食材と調味料で 体が整うごはん』(ナツメ社)、『菌とともに生きる 発酵暮らし』(ともに家の光協会)、『二十四節気のお味噌汁』(WAVE出版)などがある。



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