(『天然生活』2022年10月号掲載)
食事 編
浄水器
災害時に困窮する飲み水の確保。この浄水フィルターは雨水や川の水を飲料水に変えられ、約38万Lに使用できる。ペットボトルにも装着可。
バーナー
ホームセンターなどでも手に入るカセットガス式で、燃料を調達しやすい。4本の五徳付きなので鍋を乗せても安定感があり、調理もしやすい。
広口ボトル
水をくんだり、水筒としての機能に加えて、米やパスタなど食品の保存にも便利。目盛り付きのタイプは計量もできて、調理でも活躍。
貴重品を入れて
透明で中身が見えるので、貴重品入れとしても機能的。衝撃にも強い構造のため、メガネなど壊れやすいものの保管にも最適。
ライター
火口が伸縮し、さまざまなものに安全に着火できる。カセットガスから充填(じゅうてん)できるので、繰り返し使える。火口キャップ付きで持ち運びも安心。
ネイチャーストーブ
小枝や松ぼっくりなどの自然素材でも高温で燃焼でき、約950mLの水を約10分で沸かせる。バーナーの燃料節約のためのサブ熱源におすすめ。
鍋
ネイチャーストーブを内側に収納でき、セットでそろえると調理や湯沸かしがより効率的。雨水をためるなど、災害時の水の確保にも役立つ。
ナイフ
調理やクラフト、薪割りまで1本でこなせる万能ナイフ。付属のメタルマッチに刃の背を押し付け、勢いよく擦ると火おこしもできる。
メタルマッチ
握りやすいデザインで、火花も出やすく初心者向け。半永久的に使えて、ぬれても着火できるので、マッチやライターに加えて備えておくと安心。
カトラリー
樹脂製の弁当箱セット。受け皿、ふた、カップ、スプーンとフォークが一体化したスポークの4点セットで、カップも折りたたんで収納できる。
ヘッドライト
視線の先を照らせて、両手が空くので利便性が高い。水を入れた広口ボトルにライトを向けて巻き付けると、光が乱反射してランプ代わりになる。
ソーラーパネル
太陽光で発電ができ、USB-Cポートから機器に充電が可能。ライフラインが絶たれた際、“電力を足せる”という安心感が精神的な支えにもなる。
〈監修/寒川 一 撮影/小禄慎一郎、山川修一 取材・文/田辺千菊(Choki!) イラスト/カトウミナエ〉
寒川 一(さんがわ・はじめ)
1963年生まれ。アウトドアライフアドバイザー、UPI OUTDOORアドバイザー。三浦半島の海辺で行う「焚火カフェ」主宰。アウトドアでのガイド・指導をはじめ、災害時に役立つキャンプ道具の使い方やスキルを教える活動も積極的に行う。著書に『「サボる」防災で、いきる』(主婦の友社)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです