(『天然生活』2022年10月号掲載)
住環境 編
テント
災害の備えとしてのテントは設営・撤収のしやすさを重視。ポールがショックコードでつながれた吊り下げ式テントは、初心者でも簡単に組み立てられる。
タープ(シート兼用)
日よけや雨よけのほか、シートとしても使えて、テントと併用すると快適さが増す。ハトメが多いものを選ぶと木などに結びやすく、張り方のアレンジも広がる。
シュラフ
封筒型のシュラフは使い心地が布団に近く、頭部が外に出るため子どもにも安心。側面をジッパーで開閉できるので温度調節もでき、広げれば敷き布団や掛け布団にもなる。
ハンモック
地面のコンディションを選ばず設営できるのがメリット。ぬれても乾きやすく、シュラフより軽量でコンパクトなので持ち運びやすい。タープと併用すればテントがつくれる。
担架として
ハンモックは包み込む形状なので、いざというときは担架としても活躍。ものを運ぶのも便利なので、荷物置き場にも最適。
マット
シュラフ以上に重要なのが断熱性のマット。シュラフの下に敷くことで、体熱が地面に奪われることを防ぐ。表面の凹凸が空気の層をつくり出し、暖かさを保ってくれる。
ザック
手では持てない重い荷物が運べて、ショルダーベルトを最大限伸ばせば、ザックと背中の間に人を入れて運ぶことも。両足をすっぽり入れると防寒具にもなる。
水を運ぶ
ザックの中にごみ袋を2重に広げれば簡易タンクに。肩や腰にベルトがあると重さを分散でき、一度に多量の水を運搬できる。
〈監修/寒川 一 撮影/小禄慎一郎、山川修一 取材・文/田辺千菊(Choki!) イラスト/カトウミナエ〉
寒川 一(さんがわ・はじめ)
1963年生まれ。アウトドアライフアドバイザー、UPI OUTDOORアドバイザー。三浦半島の海辺で行う「焚火カフェ」主宰。アウトドアでのガイド・指導をはじめ、災害時に役立つキャンプ道具の使い方やスキルを教える活動も積極的に行う。著書に『「サボる」防災で、いきる』(主婦の友社)。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです